東三河地方で救急出動件数が急増、原因調査
2025/04/11
豊川市内を走る東名高速道路(豊川市平尾町で)
東三河地方を走る東名高速道路で、交通事故などによる救急出動件数が急増している。管轄する豊川市消防本部は原因を調査中で、今年度から救急車を1台増やした6台体制で救急対応に当たっている。
市消防本部がまとめた2024年の救急救助年報によると、東名高速での昨年中の救急出動件数は40件で、搬送人員は41人。前年の20件から倍増した。内訳は交通事故が73・2%と、最も多く、次いで急病(22%)、一般負傷(4・9%)だった。
2020年は18件、21年は24件、22年は21件と、いずれも20件前後を推移していたが、昨年は一気に急増したことになる。市消防本部の担当者は「なぜ増えたのか調べているが、これといった原因は分かっていない」と話している。
市消防本部では、市内にある豊川インターチェンジ(IC)と音羽蒲郡IC、赤塚パーキングエリア、上りは音羽蒲郡ICから三ヶ日ジャンクション、下りは豊川ICから岡崎ICまでを管轄している。高速道路で救急事案が発生すれば、ほかの救急要請への対応に影響が出る。
市では昨年度まで救急車を本署(諏訪)に2台、東分署と西分署、一宮出張所に1台ずつの計5台で対応してきたが、今月から本署に1台増やし、救急事案に対応している。