大正時代に作られた初凧

長寿を祝った「百寿凧」なども展示/田原まつり会館

2025/04/19

ひときわ大きな「熊金」や百寿凧(正面)、初凧(手前)が並ぶ館内=田原まつり会館で

 子どもの誕生を祝って揚げられる初凧の伝統を受け継ぐ田原凧保存会は、田原市の田原まつり会館で、製作した今年の初凧と併せ、「熊金100年祭」として大正時代に作られた巨大な初凧「熊金」と、長寿を祝って作った「百寿凧」3枚を展示している。

 田原凧まつり(5月24・25日)に向け、「昭和100年」にちなんで企画した。熊金は畳16畳(縦4メートル、横6・8メートル)もある巨大な凧で、昔話の主人公「金太郎」とクマが描かれている。市内で1926(大正15)年に生まれた渡辺祥吉さんの初凧で、今年、数え年で100歳。凧は1996年に発見された。

 百寿凧は、市内の故立岩桂一さんの100歳を祝って97年に完成した凧をはじめ、「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などの店舗を国内外に展開する物語コーポレーション(豊橋市)の創業者、小林きみゑさんの100歳を祝った凧(2023年作)、田原市の山下政良市長の母、山下多美子さんの100歳の祝い凧(24年作)が飾られている。

 5月6日まで。館内に祝い凧や初凧が並ぶ光景は壮観で、特に熊金はその大きさが見る人を圧倒する。保存会の会員らは「田原の伝統的な文化を見てもらえれば」と話している。

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