老朽化と過密化大きな課題に

豊橋市総合体育館改修工事/高校総体県予選の練習などに影響

2025/04/19

雨漏り発生で試合が中断した

 昨年11月の豊橋市長選挙に端を発し対立、混乱が続く多目的屋内施設(新アリーナ)計画が、同市内で部活動やクラブ活動などに取り組む子どもたちの日常に暗い影を落とし、スポーツの現場でさまざまな問題が浮き彫りとなっている。

 現在、豊橋市総合体育館は、老朽化と過密化が大きな課題となっている。2026年開催のアジア競技大会へ向けた昨年末からの改修工事で利用者が不便を強いられ、中学生や高校生、一般のバスケットボールやバレーボール、ハンドボールなど各種スポーツ大会で多くの問題が発生している。

 4月上旬に施設内の一部の観客席と更衣室、トイレが使用禁止となり、大会やイベントで運営が滞る事態が起きた。また、屋根の改修工事で雨漏りが発生してバレーボールの試合中にコート内が水浸しとなり、選手たちの応急処置で試合は続いたが、一時中断で結果にも影響を与える問題となった。

 4月下旬から始まる全国高校総体(インターハイ)愛知県予選を前に、同市内の高校が県内外からチームを集めて練習試合を計画したが、雨が降り続いた影響もあり浸水で体育館のコートが使えず、急きょ市外へ移動して練習試合を行う事態も起こっている。

 4月からスタートする総体予選は、高校3年生にとって最後の大会、6・7月は中学3年生にとって最後の大会。どちらも、子どもたちにとって一生に一度の大切な試合となる。

 各チームの関係者からは「子どもたちの最後の試合、良い環境の中で最後まで全力で、悔いなく戦わせてあげたい」という切実な声が寄せられている。市長交代で揺れる豊橋市の新アリーナ問題、多くの市民が早期解決を願っている。

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