29日まで豊橋・ギャラリーサンセリテにウイスキー展示/2月瓶詰め50本中の1本/東田町の夏目さん出展 ラベルにもこだわり
2025/04/24
展示されているウイスキーのボトル
40年来の憧れを形に――。
豊橋市向山大池町のギャラリーサンセリテには、現在封をしたウイスキーのボトルが展示してある。中に入っている琥珀色の液体は、2021年12月にガイアフロー静岡蒸留所で醸造されて樽詰めされ、3年の時を経て、今年の2月に50本が瓶詰めされたウイスキーのうちの1本だ。
持ち主は、東田町で「Wine&Cafe夏目」を営む夏目晴夫さん。夏目さんは1981年、荒野にあった軽井沢蒸留所の前を通りかかり、憧れのスコットランドの景色を思わせるたたずまいに感銘を受ける。まもなく軽井沢蒸留所は操業を停止したが、憧れは残った。
時が経ち、ガイアフロー静岡蒸留所が軽井沢蒸留所のポットスチルを再稼働させると聞き、大いに心を動かされた夏目さんは、自分のウイスキーを発注。ラベルにもこだわり、画家の戸次(べっき)祥子さんにイラストを頼んだ。戸次さんは3点のイラストを描いたが、出来上がったウイスキーを飲んで、新たに1枚を描き下ろした。その新しい1枚が、ラベルになっている。
ボトルは、ギャラリーに29日まで展示されている。