地元の映画制作陣が挑んだ/きょうからロキポで公開
2025/04/25
撮影現場で取材に応じる(右から)飛田さん、神田さん、竹中さん、高橋さん、高平さん、野村さん=3月11日、蒲郡市の愛知工科大で
「蒲郡市・幸田町映画制作プロジェクト」で完成した映画「『街』の記憶、僕の未来」と「軽トラック娘」の2作品が25日から、無料配信サービス「Locipo(ロキポ)」で公開される。
市によると、公開作品のうち「『街』の記憶、僕の未来」(約30分)は、過去の記憶に苦い傷を抱えた幸田町の青年ミチヒラがノイズキャンセルのヘッドホンをつけると出てくる少女マチとの対話を通して、未来への希望を見出す物語。脚本と監督は幸田町の神田太一さん、プロデューサーは岡崎市の飛田隼希さん。出演は上野凱さん、浅井瞳子さん、小越春花さん、岩永ひひおさんら。
また「軽トラック娘」(約20分)は、生まれ育った蒲郡を出ていく予定の若い女性エミが、愛車の軽トラックと日本中を巡る同世代の女性モモと出会い、その豪快さに振り回されつつも自分が一番大事にしているものに気付いていく物語。脚本・監督は豊橋市の高平桃見さん、プロデューサーは岡崎市の野村麻生さん。出演は工藤綾乃さん、坂東希さんら。両作品に俳優の高橋ひとみさんと竹中さんが登場する。
プロジェクトは昨年4月に発足。両市町で映画の監督やプロデューサーを育成する試みで、地元の10~40代が未経験から映画制作に挑んだ。
昨年6月から8月にかけて研修、12月に企画プレゼンテーションを行い、制作する作品を決定。今年3月に撮影が始まった。同月下旬には蒲郡市内の映画祭で公開した。
両作品の配信は10月24日まで。