美味なるパンはどっち?

豊橋商高2年生4人 VS 生成AIで商品開発/学内販売売り切れ アンケートの結果待ち

2025/06/07

AIによるパンの商品開発に挑んだ情報処理部の4人(豊橋商業高校で)

 「AI(人工知能)が考えたパンと人消費者が考えたパン どちらが売れるか」を検証しようと、県立豊橋商業高校情報処理部の2年、藤澤芽沙さん(16)と大平凪さん(16)、今泉柚乃さん(16)、尾﨑優大さん(17)の有志4人がパンの商品開発に挑戦した。

 パン作りは、豊橋市のベーカリーショパン三ノ輪本店に協力を依頼し、AIが考えたパン「キャベチーズカレパァン」と高校生たちが考えた「トマティーナピザパァン」の2種類のパンを具体化した。

 完成した2種類のパンは5日、学校内で販売。価格は、「キャベチーズカレパァン」が320円、「トマティーナピザパァン」は340円でいずれも税込み。事前PRもあり、販売開始前から生徒らが行列をつくり、30分ほどで各30個を売り切った。

 藤澤さんたちは「自分たちが消費者目線で考えたパンの方が先に完売した。購入者に自分たちのパッションが伝わったのでは」と述べながらも、「結果はこれから。購入者からのアンケートをもとに再考し、判断したい」と話した。

 生徒らによると、商品開発にあたって、生成AIには「万人受けするパンを作ってほしい」と依頼し、自分たちで考えたパンには、ベーカリーショパンに「サンドするピザパンを」とアイデアだけで具体化してもらったという。パンはいずれもベーカリ―ショパンで作られた。

 生徒たちは今回の結果を踏まえて、8月に名古屋で開催される県高等学校生徒商業研究発表大会出場に向けて県大会にエントリーする。

AIが考えた「キャベチーズカレパァン」㊨と高校生が考えた「「トマティーナピザパァン」(提供)

9日まで商品店頭販売/開発協力のベーカリーショパン三ノ輪本店

 豊橋市のベーカリーショパン三ノ輪本店は、県立豊橋商業高校情報処理部の生徒たちによるパンの商品開発に協力し、AI(人工知能)が考えたパン「キャベチーズカレパァン」と高校生たちが考えたパンを具体化した「トマティーナピザパァン」を、9日まで店頭で販売する。

 高田美智代店長によると、生徒から直接、「生成AIによるパンの商品開発にご協力いただけないか」と申し出があり、4人でプレゼンテーションを行ったという。

 その熱意と、生成AIによる商品開発の可能性に興味があったことから協力した。

 高田店長は「AIのレシピに、こういう発想があったのかという、気づきがあった。興味のある方はぜひ試していただき、高校生の商品開発の意気込みを感じ取ってほしい」と話した。

2025/06/07 のニュース

AIによるパンの商品開発に挑んだ情報処理部の4人(豊橋商業高校で)

AIが考えた「キャベチーズカレパァン」㊨と高校生が考えた「「トマティーナピザパァン」(提供)

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