ぎょぎょランドで繁殖様式や生態もパネルで紹介/豊川
2025/06/19
石の陰で仲良く寄り添い合うヤリタナゴ(ぎょぎょランドで)
豊川市市田町の赤塚山公園ぎょぎょランドが、県の絶滅危惧ⅠA類に指定されている「ヤリタナゴ」の繁殖に成功した。
タナゴ類の一種で、日本各地の河川や用水路などに生息。マツカサガイなど特定の二枚貝に卵を産むという独特な繁殖戦略を持ち、成魚は全長8㌢ほどになる。寿命は約3年。
近年は水質悪化や生息環境の変化によって各地で個体数が減少しており、地域によって絶滅危惧種に指定されている。
繁殖したヤリタナゴを通じて淡水生物の多様性や保全の大切さについて周知しようと、無事に成長した78匹のうち50匹を、ぎょぎょランド1階ロビーで来月14日まで特別展示している。
タナゴ類特有の繁殖様式や生態もパネルで紹介しており、人工授精から稚魚になるまでの過程などが写真やイラストで説明されている。