豊根村/富山地区で 田舎暮らし塾/山里ならではの体験を楽しむ
2025/07/21
ミツバチが飛び交う中、巣をざるに移す(バンガロー村古里とみやまで)
自然豊かな豊根村富山地区のファンを増やそうと、地元の一般社団法人とみやまの里が19日、今年度の「田舎暮らし塾」をスタートさせた。初回の活動は蜂蜜搾り。参加者は巣の取り出しを恐る恐る手伝ったり、とれたての蜜を口に含んだりと、山里ならではの体験を楽しんだ。
田舎暮らし塾は今年度が7期目。来年3月までかけてトチの実拾い、ユズジャム作り、シカ解体などの食文化を住民から学ぶ。
この日は県内各地から24人の参加者が、地区のバンガロー施設に集合。とみやまの里の村岡永征理事(71)からニホンミツバチの飼い方などを聞いた後、木製の巣箱を囲んで蜜を採取した。
名古屋市の会社員、石川愛美さん(43)は「巣があんなに大きいなんて。大興奮です。蜜はさわやかな甘さでした」と喜んだ。
自宅から車で片道3時間以上かかるという石川さんだが、3年連続の参加となる。地区の魅力について「皆さん、壁を作らず接してくれる。富山に来ると心地よく過ごせます」と話す。
とみやまの里の山下喜代治代表(73)は「繰り返し来てくれる人もいて、うれしいね。田舎の暮らしを知ってもらえれば」と笑顔で語った。