地域スポーツ企画「とにすぽ」
それぞれの目標と思い/豊川高校全国高校総体出場選手の群像
2025/07/21
高校最後の夏に挑む三好澄果
高校生が夏の大舞台に挑む―。全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上競技が25日から、ホットスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で始まる。過酷な真夏の暑さを乗り越え、全国制覇の栄冠に輝くことはできるのか。
◆勝負の夏へ
大会直前、最後の夏に挑戦する三好澄果(3年)は「3位以内」と現実的な目標を掲げた。昨夏の悔しさを胸に東三河予選からずっと好調を維持し、各大会で記録を伸ばし続ける彼女にとって、この目標は決して大げさな夢物語ではない。
女子100メートルHは前例のない過去最高レベルの大混戦となっている。高校記録を持つ井上凪紗(滝川第二)を筆頭に、高校歴代2位を記録した石原南菜(白鴎大足利)やルーキーの福田花奏(滝川第二)など、近年まれに見るトップクラスの精鋭たちが集まる。
昨夏、三好は予選4組を何とか突破したが、準決勝は持ち味を発揮できず敗退した。今夏は「安定して好タイムを出せている。自分に勝ちたい」と、まずは自身初の決勝進出を目指す。三好が持つ本来の力強い走りに跳躍技術が伴い、あとは当日のコンディションが整えば十分勝負できる。目標タイムは「13秒5」に設定した。注目の決勝は29日午後3時10分に号砲が鳴る。