【参院選愛知選挙区】自民の酒井氏3選、参政の杉本も初当選/公明・安江氏は議席失う
2025/07/21
再選を果たし喜ぶ田島氏(名古屋市内の事務所で)
石破茂首相(自民党総裁)の政権が衆院で少数与党となって初の国政選挙である第27回参院選は20日、投開票が行われた。愛知選挙区(改選数4)は立民の田島麻衣子氏(48)が再選、国民の水野孝一氏(48)が初当選した。自民の酒井庸行氏(73)は3選、参政新人の杉本純子氏(47)も初当選を決めた。投票率は60・15%で前回の2022年の参院選(52・18%)を7・97ポイント上回った。
田島氏は、選挙戦を優位に進め、快勝した。早々とテレビの「当確」が出ると、名古屋駅近くの事務所に顔を見せ、支持者から祝福されると、何度も頭を下げた。
「残り6年間の任期をみなさんとともに、みなさんのために、みなさんの顔を向いて、みなさんの声を聞きながら、真面目にコツコツと仕事をしていきたい」と抱負を語った。
水野氏は、名古屋のにっぽんど真ん中祭りの創設者で26年間、祭りをけん引した「おまつり男」。国政を祭りの延長ととらえ「もっとみなさんの暮らしを豊かにしたい」とチャレンジする。
酒井氏は、自民の一部の議員の「裏金問題」に加え、自らも関わったこととなどの影響で厳しい戦いだったが、逆に組織が引き締まり反転攻勢に出ていた。
杉本氏は、国民目線のわかりやすい主張に無党派層の支持が集まり、その勢いは最後まで止まらなかった。一方の安江氏は、頼りの創価学会の組織票の減少が響き、敗北した。
立候補した現職、新人の14人が物価高対策を中心に論戦してきた。このうち諸派の新人田中克和氏(41)=減税日本公認=は名古屋前市長で減税日本代表の河村たかし氏と二人三脚で訴えたが及ばなかった。いずれも新人で共産の須山初美氏(46)、れいわの〓恵氏(77)、維新の広田沙久良氏(47)、社民の大西雅人氏(30)は支持が広がらなかった。
石破政権は誕生後の昨年11月、与党が衆院解散の総選挙で少数に転落した。参院選は与野党が過半数を確保できるかどうかを巡って争われた。
当 水野 孝一(48)国民・新 596180
当 田島麻衣子(48)立民・現 536260
当 杉本 純子(47)参政・新 531387
当 酒井 庸行(73)自民・現 521223
安江 伸夫(38)公明・現 391824
田中 克和(41)諸派・新 254938
辻 恵(77)れいわ・新 220642
広田沙久良(47)維新・新 177870
須山 初美(46)共産・新 145318
山根有紀也(34)諸派・新 83402
大西 雅人(30)社民・新 45278
園原 武嗣(54)諸派・新 29256
横山 緑(47)諸派・新 25017
石原 悟(75)諸派・新 15034