市電を描く画家など 作者の足跡をたどる/多くの来場盛況/観覧客懐かしむ
2025/08/03
多くの観覧客でにぎわう会場(豊橋市こども未来館ここにこで)
豊橋市立松山小学校の校長などを務め、市電を描く画家としても活躍して2025年2月26日に亡くなった伊奈彦定さん。市電を愛し、「とよはし市電を愛する会」の会長も務めた同氏の作品と活動を振り返る「伊奈彦定その人展」が2日、豊橋市松葉町の市こども未来館ここにこで開催された。氏の代表作である「市電のある風景」のカレンダーや活動の記録などが展示され、多くの人が駆けつけて足跡を振り返った。
1992年から刊行され続けたカレンダーが年代順に展示され、多くの観覧客が懐かしそうに見ていた。会報紙「市電文化」も展示され花を添えた。氏の人となりを表すパネル展示も興味深い。他にも多彩な展示がそろい、訪れた人を楽しませた。
伊奈彦定展実行委員会が主催した。伊奈彦定その人展は今後もテーマを変えて開催予定で、2日から10月19日まで豊橋鉄道市内線「ほっトラム」車内で公共交通への取り組みを展示する「公共交通の世界」を実施するほか、9月下旬から10月19日まで市内線車内で「イベント電車の世界」、同7日から12日まで豊橋市美術博物館で原画展「まちづくりとアートの世界」、同15日から19日まで同館で家族・学校・美術教育に関わる展示「ありがとうの手紙を添えて」を開催する計画だ。