「輝まつり」で子どもら手筒花火披露へ/豊川「伝統を未来へ委員会」が準備着々
2025/08/07
手筒制作に使うわら縄を準備する樋口さん㊧ら委員会メンバー
祭りの担い手や参加者が減る中、豊川市の「伝統を未来へ委員会」は伝統文化の継承活動に取り組んでいる。23日の「とよかわ輝まつり」では、子どもたちが手筒花火を披露する機会を準備した。
少子高齢化に新型コロナウイルス禍が拍車をかけ、祭りの存続自体が危ぶまれる地域もある中、委員会は「地域の関係性の希薄化」も要因の一つと指摘。発起人の樋口梨紗さんは「町内会に入る方が減り、地域と祭りのつながりが減り、住民の祭りに対する興味関心がなくなったことが最大の理由では」と考える。
そこで、地域の親子と祭礼団体をつなげるため、手筒花火の制作体験会を企画。17日午後に市勤労福祉会館で市内の小学生約50人と保護者に手筒花火作りに挑戦してもらい、6日後の大会で披露する予定だ。樋口さんは「安全に配慮した上で、大勢の人の前で花火を楽しんでもらう。いい思い出になるだけでなく、将来的に祭りの担い手として活躍してくれるようになればうれしいし、それを見た親御さんたちも地元の祭りに参加したいと思ってくれるようになれば」と期待を込める。