豊橋東高校で世界平和祈念式典
2025/08/07
誓いの言葉を述べる宮路さん(豊橋東高校で)
1945(昭和20)年8月7日の豊川海軍工廠(こうしょう)空襲で命を落とした先輩らを悼み、世界平和を祈る県立豊橋東高校の世界平和祈念式典が6日、豊橋市の同校で開かれた。全校生徒約950人と同窓生らが参加した。生徒会が主催した。
平和祈念碑「若葉の祈り(同じ空)」の前には、クラス代表の生徒24人と生徒会役員、同窓生らが集まり、記念碑に献花した。冒頭、鈴木敏夫校長が「豊川海軍工廠の空襲では、26分間の爆撃で約2500人が亡くなり、本校の前身である豊橋第二中学校と豊橋高等女学校の生徒と卒業生、引率の教員が数多く亡くなった」と話し「式典をきっかけに戦争の犠牲者を悼み、恒久平和を祈る」とあいさつした。
黙祷ののち、生徒を代表して2年の宮路撫子生徒会長が「80年前、私たちと同じように青春を過ごしていた人たちが戦争の犠牲になった。一つの戦争で大きな犠牲が出ても、新たな戦争をしたい人がいる。私たち一人一人が争いのない世界であってほしいと願う強い意志によって平和はつくられる」と誓いの言葉を述べた。
その後、祈念碑に生徒全員で折った千羽鶴が供えられ、校歌を流して犠牲者を悼んだ。
参加した体験者の六峰幸代さん、伊藤和子さん、松橋京子さんの3人は「多くの同級生が亡くなった。戦争は絶対にダメ。ただただ平和を」と生徒たちに呼びかけた。