夏にぴったり爽やか味わい

地元の大葉使用クラフトビール誕生/田原

2025/08/11

パリキノと大葉を手にする川合さん㊧と伊藤さん(渥美半島醸造で)

 田原市泉地区で生産が盛んな大葉を使ったクラフトビール「PARIKINO(パリキノ)」が誕生し、9日、販売が始まった。生産者や醸造所のコラボ商品で、関係者は「大葉の香りを生かした爽やかな味わいに仕上がり、夏にぴったり」とPRしている。

 大葉農家8人でつくるJA愛知みなみ泉つまもの出荷組合と、農産物が豊かな田原の食材も原料に今年3月からビールの醸造を始めた「渥美半島醸造」(同市福江町)が手を携えた。

 醸造所の稼働以前から大葉を使ったビール造りの構想があり、同組合の代表、伊藤圭さんと川合崇浩醸造長は「3年間、構想を温めてきた」と振り返る。伊藤さんは「刺身の脇役、天ぷらなどのイメージが強い大葉。ビールとなれば、より多くの人が手に取ってもらえ、大葉の魅力をアピールできます」と期待を込めて話す。パリキノは、組合として大葉の加工品第一弾となった。

 乳酸菌などを使って発酵させる酸味のきいた「サワービール」がベースで、川合醸造長は大葉や副原料の配合を何度も繰り返し、一番いいバランスを見いだして仕上げたという。「渥美半島を盛り上げるため、地元農家の皆さんと一緒に造るのは、やりがいがあります」と話す。

 パリキノは、醸造所併設のパブで味わえるほか、缶入り(350㍉㍑)が877円(税込み)で田原、豊橋などにあるスーパー「フードオアシスあつみ」などで販売されている。

2025/08/11 のニュース

パリキノと大葉を手にする川合さん㊧と伊藤さん(渥美半島醸造で)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

東日旗

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP