お菓子作りなど笑顔で交流

新城有教館高生が介護福祉施設体験

2025/08/11

おやつ完成を喜ぶ生徒と高齢者ら(新城市矢部のグループホーム「サマリヤの家」で)

 新城有教館高校の生活創造系列の3年生33人がこの夏休みを使って、市内介護福祉施設で介護体験や交流活動を行っている。

 8日には5人が、同市矢部のグループホーム「サマリヤの家」を訪問し、お菓子作りや会食、ハンドマッサージなどでふれあいの時間を過ごした。利用者の多くは90代の高齢。

 お菓子作りでは、ホットケーキパウダーや卵、あんこなどを使った「お絵描きどら焼き」と、ジャム、ハム、チーズなどを食パンで巻いた「くるくるサンドイッチ」を生徒ら中心に一緒に作った。最初はやや硬い表情だったが、食べるときには笑顔で、話も弾むようになっていた。若い頃の思い出話を生徒らはうなずきながら聞き、自分たちの日々の話もして、和やかな空気に包まれていた。

 途中職員から「同じ目線で話をするといいよ」「まず聞いてあげることが大切」などとアドバイスを受けていた。

 生徒が高齢者と向き合って行う「ハンドマッサージ」では、高齢者から「きれいな手だねえ」などの言葉があり、終わると「ありがとう」と笑顔で感謝していた。ホーム管理者の熊谷さんは「無口な人も笑顔で喜んでいて、活気が生まれてよかった」と話した。

 生徒の佐藤胡桃さんは「楽しそうにしてくれ、『気持ちいい』と言ってもらえてうれしかった」と話し、後藤莉奈さんは「いろんなことを喋ってくれてうれしかった」と笑顔だった。村松希花さんは「介護の仕事の大変さややりがいが少しわかり、貴重な体験になった」と話した。

 熊谷さんは「介護も人材不足。知ってもらうきっかけとして、ボランティアの受け入れも積極的にやっていきたい」と話した。

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