地元企業訪問「オープンファクトリー」
焙煎工場でコーヒーの魅力に触れる
2025/08/28
香ばしいコーヒー豆焙煎の様子
コーヒー豆の製造販売と食材の卸売販売を行うワルツグループ(豊橋市神野新田町、片桐鉄也社長)。地元では「コーヒーのワルツ」としておなじみだが、同社のオープンファクトリーが5日に自社焙煎工場のワルツコーヒーセンター(同市問屋町)で開かれ、県立豊橋商業高校などの生徒5人が参加した。
案内役は商品部・生産グループの西村七海雄マネージャー。西村さんは焙煎前の生豆と焙煎後の豆をカップに入れ、生徒たちに色の違いや香りなどを確かめてもらいながら、産地や焙煎度による味の違い、コーヒーの起源など、コーヒーについて丁寧に解説した。
座学の後は白衣と帽子を着用し焙煎工場へ。高温で焙煎される豆の香ばしい香りが広がる中、異物除去や焙煎、粉砕、ブレンド、パッキングといった製品になるまでの一連の工程を間近で見学した。
工場見学後は参加者全員でハンドドリップにも挑戦。蒸らした豆の膨らみを見極め、回し入れるように湯を注いで自分たちでいれたコーヒーを飲み比べる場面では「やっぱり苦い」と笑う声や「いつもは砂糖を入れるが、これは入れなくてもおいしい」と新鮮な驚きを口にする姿が見られた。最後に西村さんは「コーヒーをおいしいと感じる味は人それぞれの好みだが新鮮な豆を焙煎し煎(い)りたての商品を店頭に並べている側としては、より新鮮なコーヒーのおいしさを味わって」と締めくくった。
市立豊橋高校2年の丸山真梨恵さんは「コーヒーが好きなので参加した。焙煎機などとても大きな機械を使っていると知り勉強になった。楽しかった」と感想を述べた。