『人(ひと)』
新城税務署署長/大石 通明さん
2025/09/12
この7月、新城税務署長に着任した。税務職員として「正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖の的」を常に意識しているという。
1989年に名古屋国税局に入局。その後、浜松西税務署、名古屋国税局、刈谷税務署、静岡税務署、島田税務署など、愛知、静岡両県で国税調査官、国際税務専門官、統括国税調査官、総務課長などを務めた。2021年からは、磐田税務署副署長を2年、静岡税務署特別国税調査官と名古屋国税不服審判所管理課長を各1年務め手腕を振るった。
「異動のたびに新たな仕事を経験し苦労もしたが、常に新鮮な気持ちで楽しめた」という。初めて調査を担当する若手職員らを指導する部署では、法令や税務調査についてどのように理解し実践してもらうか「模索の日々だった」と振り返る。「当時の若手職員が現在、各立場で活躍してくれていることが大きな励み」と話す。また「主任税務分析専門官のとき、設計に携わったシステムが、今も使われていることは感慨深い」と語る。
着任に当たり「『国税の適正かつ公平な賦課の実現』に向けて税務調査を的確に行う」と抱負。その上で、電子申告(e―Tax)、キャッシュレス納付、納税証明書のオンライン請求といった「納税者の利便性向上」や「事業者の業務のデジタル化促進」に向けた取り組みなど、税務行政のDXへの理解が得られるように広報し、進めていきたいとしている。
趣味は、スポーツとドライブ。四季の移ろいを感じながら浜名湖周辺をドライブすることが多いという。子どもの頃、何度か新城市内の県民の森を訪れたこともあり「管内にも足を伸ばしたい」と話す。
「誠実」を信条とし、職員には「個々の役割は異なるが、全員が主役」と伝え、「明るく 居心地の良い 結果の出せる職場」を目指すという。