中小企業デジタル化へ相談支援体制構築/25日に設立記念講演会
2025/09/12
設立講演会参加申し込みQRコード
中小企業のデジタル化を促進するため、東三河のIT企業と商工会議所・商工会、金融機関が連携して支援する、一般社団法人「東三河デジタル推進協会」が設立された。会長にヒミカの髙城一晃社長、副会長にはサイエンス・クリエイトの太田晴也社長が就き、11日、豊橋商工会議所内で会見を開いた。
人出不足を背景に、デジタル化による生産性向上や業務効率化が急務となる中、中小零細企業でのデジタル化の遅れが課題になっている。これまでは商議所や信用金庫など金融機関が相談窓口となっていたものの、十分機能してこなかったのが実情だという。
こうした状況に対し、同協会は7月に設立。商議所や金融機関からの個別案件に対する窓口となり、地域のIT企業やコンサルタントと連携し、困りごとの相談や情報システムの導入・構築、運用支援を請け負う総合的な支援体制を構築していく。
会見で太田副会長は「デジタル化について何をどうしていいか分からない中小企業がある。相談窓口とIT企業との連携が不足していたり、専門家でもないこともあったりで実績は少なかった」とこれまでの課題を指摘。髙城会長は「商議所や金融機関からのニーズを一手に引き受け、地元IT企業と連携した、相談しやすい体制をつくる」と説明した。
同協会では、行政システムの課題に対しても解決策を提案できる場の設置や、デジタル人材育成に向けた研修実施を行政に提案する活動も行う。
25日午後2時から豊橋サイエンスコア(豊橋市西幸町)で設立記念講演会「デジタルの力で地域を変革する」を開催。豊橋技術科学大学の若原昭浩学長と富士通シニアエバンジェリストの松本国一氏が講演する。参加費無料。参加申し込みはQRコードから。