竹本市長が100歳の今泉汎さんを訪問/豊川
2025/09/12
竹本市長と話す今泉汎さん㊨と喜代子さん㊥(豊川市大木新町通で)
敬老の日(15日)を前に、豊川市の竹本幸夫市長は11日、同市大木新町通の今泉汎(ひろし)さん(100)の自宅を訪問し、祝い金や記念品を贈り、長寿を祝った。
今泉さんは、しっかりとした足取りで家から出て来て竹本市長らを迎えた。
「長寿の秘訣は何ですか」と竹本市長が尋ねると、「生まれながらに備わった寿命ですかな」と控えめに答えた。
1925(大正14)年、新城市徳定の生まれ。浜松に叔父がいたことから学校卒業後は鈴木式織機製作所(スズキ)で技術者として働いた。
戦時中、整備兵として四日市市にあった航空部隊に入ったが、間もなくして終戦となり帰郷。終戦後はOSGに入社し、38年間勤めた。
「戦時中の空襲や地震からも逃れることができた。神様が授けてくれた命だと思っている」と繰り返した。
現在は息子夫婦や孫家族らと穏やかな日々を楽しんでいる。
100歳になった今も、妻の喜代子さん(95)と連れだって電車で豊橋まで出かけるという仲の良さだ。
毎日数回、家の周りを一人で散歩することも続いている。
竹本市長が「これからもお元気に」と声をかけると笑顔で答えた。
市によると、市内在住の最高齢者は107歳で男性。満100歳以上の人は136人で、このうち男性が13人、女性が123人。
敬老金や敬老祝品などが、市や社会福祉協議会から贈られる。