豊橋に伝わる民話披露

「ミナクル」10周年イベントで多様な企画

2025/10/02

演奏しながら民話を披露する出演者(大清水図書館提供)

 豊橋市大清水町のまなび交流館「ミナクル」は9月27日、開館10周年記念イベント「豊橋に伝わるふしぎな話」を開いた。語り手3人が、古来より地元に伝わる民話を市民53人に披露した。

 語り手グループ「ばったり堂と民話仲間」のメンバーが出演。村田青水(せいすい)さんは和楽器「薩摩琵琶」を奏でながら、若い男女の悲恋や賀茂と石巻校区に伝わる民話を語った。

 大原伸治さんは、三河湾一帯に現れる火の神様をテーマとする民話を披露。小柳津糺さんは、杉山校区に語り継がれる人柱になった遊女の悲劇を伝えた。

 記念イベントは、地域交流サロン「ばったり堂」(同市中柴町)の協力を得て開催。同社が発行した「豊橋妖怪百物語」に収録されている民話の一部を紹介した。大人向けの催しで、参加者からは「演奏と民話が聞けて良かった」や「地元にこんな話しがあるとは知らなかった」との感想が寄せられた。

 同館は2015年4月に開館。市南部になかった図書館に地区市民館、窓口センターの機能を集約した複合施設として幅広い市民が利用している。

 施設名は、学びながら人々が集う「みんな来る」の意味が込められている。大清水図書館は若い世代の利用を増やすため、学生が企画した展示会やイベントを開催。映画上映やゲーム大会も企画して幅広い世帯の来館を促している。

 同館は約8万冊の書物を所蔵。駅前や中心部に市図書館がある中で、ぬくもりある木造施設と取り組みで地域に密着した運営を続ける。

 大清水図書館の伴容子分館長は「幅広い市民の方に足を運んでいただき、図書館に親しんでもらいたい」と話している。

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