警察とカー用品店がセキュリティー対策呼びかけ
2025/10/05
自動車盗の対策用品を紹介する桜井店長(オートバックス・トヨハシ南店で)
豊橋市内で9月下旬に高級車種が狙われる窃盗と未遂事件が計3件起きた。県内で被害が多発しており東三河でも頻発している。豊橋署やカー用品店は所有者に対策を図るよう呼びかけている。
同25日から26日にかけて、トヨタの「ランドクルーザー」1台が盗まれた。「レクサスLX」2台は車体を盗もうとした痕跡があり、ボディーの一部が傷付けられていた。
いずれも一軒家の駐車場に止めている車両だった。レクサス2台は何らかのセキュリティー対策がされており、犯人側が持ち去るのを断念したとみられる。
県内では今年8月末時点で自動車盗が計790件発生。前年同時期と比べて187件増えている。市内では24件あり16件の増加。9月上旬には「ランドクルーザー」2台が盗まれていた。
同署員は「特定の車が狙われているということを知り、対策を施していただきたい」と訴える。
◆助言と提案で被害防止図る
豊橋市中橋良町のカー用品店「オートバックス・トヨハシ南店」には近年、マイカーの窃盗対策に関する相談が増えている。「レクサス」や「ランドクルーザー」、「アルファード」、「プリウス」などの被害多発を知って来店する市民が多いという。
高級車の購入を決めた後に事件を知り、納車までの期間に「どうすればいいのか」と困惑するオーナーも目立つという。店は年々と巧妙化する手口を把握しながら情報を更新し、適するセキュリティー用品を勧めている。
スマートフォンと連動する製品やハンドルやタイヤロック、駐車の仕方まで助言して被害減少を図っている。設置費がかさむ商品もあるが、桜井真店長は「高級車が盗まれてしまうリスクを考えて決めていただきたい。心配な人は店へ相談してほしい」と話している。