決選投票で小泉氏下す 党再生へ「全世代走力結集」/史上初 女性総理誕生へ/15日の臨時国会召集で調整進む
2025/10/05
意気込みを語る高市新総裁(自民党生配信動画より)
自民党総裁選は4日、党本部で投開票され、第29代総裁に高市早苗前経済安全保障担当大臣(64)が選出された。小泉進次郎農林水産大臣(44)との上位2人による決選投票で高市氏が小泉氏を下した。15日召集で調整が進む臨時国会で、石破茂総理大臣の後継として第104代内閣総理大臣に、女性で史上初めて選出される見通し。
新総裁に選出後のあいさつで高市氏は「党の新しい時代を刻んだ。多くの方の不安を希望に変える党にする」と意気込み、「全世代総力結集で頑張らないと立て直せない」と党再生へ協力を呼びかけた。
決選投票の結果は、高市氏185票(議員票149、地方票36)、小泉氏156票(議員票145、地方票11)だった。
ほか総裁選には、林芳正官房長官(64)、小林鷹之元経済安全保障担当大臣(50)、茂木敏充前幹事長(69)も立候補した。
選出の模様は、動画共有サイト・ユーチューブや交流サイト・Xの党公式アカウントで生配信された。
自民党総裁選で新総裁に選ばれた高市氏について、同党所属の東三河関連議員からも期待の声が上がった。
推薦人の一人、今枝宗一郎衆院議員(41)=愛知14区=は、交流サイトで「責任ある積極財政で、全力で物価高対策!治安や外国人問題へのしっかりとした対応!党本部の徹底改革!頑張ります!」とコメントした。
豊川市議で、昨年9月の前回総裁選に続いて応援してきた早川喬俊さん(48)は「女性総裁として、日本の伝統と誇りを大切にしながら、新しい時代にふさわしい改革を力強く進めてほしい。安全保障で国をしっかり守り、経済成長を実現することで、次の世代が安心して暮らせる日本を築いてくれることを期待しています」と話した。
先月22日の総裁選出馬表明で、高市氏による憲法改正や減税、外国人対策や不正を許さない政治を力強く訴えた内容に改めて感銘を受けたという。