海中観察会や刺し身食べ比べ

伊良湖の海や魚の魅力を伝える取り組み/田原

2025/10/09

海中観察会に参加した子どもら(田原市伊良湖町で)

 海の恵みを五感で楽しむ体験型イベント「海中観察会&お刺身食べ比べビュッフェ」が4日、田原市伊良湖町の渥美魚市場を会場に開かれ、親子ら約20人が参加した。

 イベントは地域の海や魚の魅力を伝える取り組みで、同市場や伊良湖岬観光協議会などが連携し設けた伊良湖岬体験プロジェクトが主催した。

 観察会では、魚市場前の海の中に小型水中カメラを沈め、モニターに映る魚を観察。海の中を泳ぐアイゴ、コモンフグ、ゴンズイの群れなどを見ることができ、興味津々の親子らから歓声が上がった。

 魚や伊良湖の海について説明があり、「伊良湖は、いろいろな魚がとれ、日本有数の漁場」という一方で、水揚げされる魚の変化として「今まで南方でとれていた魚が増えている」という。

 海にはごみもあるため、担当者は「海の環境にも関心をもってもらえれば」と呼びかけた。

 観察後、定置網で捕った魚などを魚市場関係者らがその場でさばいたり、刺し身にしたりした。子どもたちもウロコ取りを体験。親子らは刺し身や用意された魚料理も試食し、海の生き物を知り、海の恵みを体感する一時になった。

 「刺し身がやわらかくておいしい」という小学生の子ども2人を連れた田原市内の父親は「魚の刺し身を子どもたちが食べる機会も少なくなっているし、魚市場のセリ場で食事をするということにも価値がある」と話した。

 伊良湖岬体験プロジェクトに参画する渥美半島の海や生き物の魅力を伝えるための活動をしている「Blue Drop」の松野弘美さんは「伊良湖の海、海の中の生き物を知るきっかけになれば」と期待する。

ウロコ取りを体験する子どもら(同)

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海中観察会に参加した子どもら(田原市伊良湖町で)

ウロコ取りを体験する子どもら(同)

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