遊休不動産活用 まちのリノベで豊橋市/セミナーなど企画 人材育成図る/〝眠れる魅力〟発信つなげる道筋探る
2025/10/16
市街地に残るレトロな街並み(豊橋市花園町で)
遊休不動産を活用してまちを再生する「リノベーションまちづくり」で、豊橋市は中心市街地のレトロな街並みと歴史あるエリアの魅力に注目している。セミナーなどを企画し、まちづくり人材の育成にも取り組む。
市が毎年実施している調査によると、豊橋駅前の市中心部のうち魚町や花園町では具体的な件数は明示されていないものの、他のエリアに比べて空き店舗が多い傾向がみられるという。
一方、市街地を流れる用水の上に建つビル群「水上ビル」は、テナントが空くとすぐに埋まるほど人気の出店エリアになっている。60年前に建てられたレトロな雰囲気も相まって、その古さに価値を見出した若者の支持を集めている。
市は水上ビルを成功事例として、現在は空き店舗が目立つ魚町や花園町でも築年数を重ねた建物をリノベーションで生まれ変わらせ、地域に残る寺や神社といった歴史的資源も生かしながら魅力発信につなげる道筋を描く。
こうした視点で出店希望者や不動産オーナーなどを対象にしたセミナーとワークショップを11月から来年1月にかけて計5回、市内などで開く。参加する場合は二次元コードから申し込む。定員は各回20人で、応募多数の場合は抽選。参加無料。
市まちなか活性課の齋藤佳世課長補佐は「豊橋の昔からある街並みを生かしながら、新たな魅力あるまちづくりを一緒に考えていけたら」と話した。
問い合わせは、同課=電話0532(55)8101=へ。