設楽町長選立候補者横顔※届け出順

現状理解して町づくりを/土屋  浩氏(65)無所属・現

2025/10/16

土屋浩氏㊨と、原田純子氏

 1期目に優先して取り組んだのが、町民と直接顔を合わせる地区懇談会だ。「財政のことなど嫌な話もした。町の現状をきちんと理解してもらった上で、一緒に町づくりをしたい」。各行政区を回り、4年で100回ほど開催した。

 今回の選挙で相手候補は保育園、小学校の維持を掲げる。

 その点についても「学校の統合は、保護者の過半数が望めばやりましょうということ。一方で保育園は、努力をしても保育士が確保できない」と、人繰りが厳しい現実を訴える。

 もちろん、町づくりには夢も必要だ。町は私立大学と連携協定締結に向けて調整中で、将来のサテライトキャンパス誘致も視野に入れる。「大学生が歩いていれば、町のあり方が大きく変わる」と期待する。

 プライベートでは、毎日楽しくが信条。テレビ番組の全日本仮装大賞に16年前から仲間と出場する。今年は大阪・関西万博の会場という大舞台で仮装を披露した。

 2人の子どもは独立し、妻、母と暮らす。

「地域の中心」残したい/原田 純子氏(75)無所属・新

 町議の任期を1年半近く残しての立候補となった。やむにやまれぬ気持ちで、告示1週間前に決断したという。

 最も訴えたいのは、保育園や小学校の統廃合をやめること。「学校は地域の全体が集まれる中心。それがなくなると空洞化してしまう」と懸念する。

 自身は2年ほど前から、地元の名倉地区への移住を促す団体で活動。子どもを伸び伸び育てたい人たちを町へ呼び込み、学校を存続させたいと考える。

 しかし、家が見つからずに他の自治体を選ぶ人がいる。移住促進のため、空き家修繕への補助金を手厚くすることを想定する。

 町はこのところ、交流人口、関係人口を増やそうとイベント開催に積極的だ。「悪いとは言わないが、町内が疲弊しているように見える。農業や林業を豊かにすることに目を向けたい」とも語る。

 町には両親の介護で戻ってきた。その2人と夫に先立たれ、農業をしながら猫と暮らす。亡父は合併前の旧設楽町の町長だった原田進さん。

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