自転車通学の導入検討方針

市内唯一全生徒が徒歩通学の小坂井中/新校舎誕生に合わせて豊川市

2025/10/23

市内で唯一、生徒全員が徒歩で通学する小坂井中学校

 豊川市内の中学校10校のうち、小坂井中学校では唯一、自転車通学が認められていない。他校と比べて通学圏が狭く、通行に危険な踏切が多いことなどが背景にあるが、新校舎の誕生に合わせて自転車通学の導入を求める声も上がっており、市も検討する方針だ。

 市内の中学校では、学校から直線距離で2キロ以上離れた自宅の生徒に自転車通学を許可してきた。小坂井中では比較的通学距離が短く、2キロ以上の位置に自宅がある生徒が少ない。校区内にはJR東海道線、飯田線、名鉄本線の3路線が走り、踏切が狭く交通量も多いことも、自転車通学を認めてこなかった要因だ。

 それでも伊奈町最西端では2キロ以上離れた学校まで徒歩で40分近くかかり、改善を求める声がある。6月の定例市議会で地元選出の松下和司市議がこの問題を取り上げ、市教育委員会の大江孝一教育長は同校での自転車通学について「条件がそろえば可能」との認識を示した。

 導入には、自転車通学者向けの新たな通学路指定が必要で、まずは遠方に自宅のある生徒や保護者に聞き取りをし、自転車通学が必要となれば本格的な調査や対策に入るという。

 全面建て替えをする同校では2027年度に着工し、29年度から供用開始の予定だが、現在はない駐輪場についても、大江教育長は「(駐車台数に)少し余裕があり、雨天時も考慮したしっかりとした駐輪場の設置が必要となる。実施設計を進めている改築事業計画の中で整備を検討することは十分可能と考えている」と話した。

小学生も通る西小坂井踏切など、小坂井中学校区には通行に危険な踏切が多い

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市内で唯一、生徒全員が徒歩で通学する小坂井中学校

小学生も通る西小坂井踏切など、小坂井中学校区には通行に危険な踏切が多い

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