田原市/地元企業が寄贈/部員ら気持ち新たに練習に励む
2025/10/30

新しい部旗を前に笑顔の部員ら(渥美農業高校で)
田原市の県立渥美農業高校剣道部に、新しい部旗などが地元の企業から贈られた。部旗に記されたモットーも変わり、部員らは気持ちも新たに練習に励んでいる。
4月から剣道部の非常勤講師を務める元警察官、伊藤謙一さん(61)が、色あせていた部旗を新調するにあたり、地元企業に声をかけた。同市田原町の総合建物解体業などのテクノマックスが支援に名乗りを上げ、豊橋市の武道具店「葵龍武道具」も協力した。
「田原でお世話になっているので、地元の皆さんに喜んでもらえれば。頑張ってください」とテクノマックスの金子宜司(たかし)代表取締役。頭に巻く手ぬぐい50枚も贈った。
部のモットーも「靭(しなやか)」に変更、部旗に入れられた。豊橋市内の高校や中学でも剣道を教えている伊藤さんは「しなやかな心と強い気持ちを持って剣道をという思いから『靭』に」と話す。
新人戦を控えた今月24日、学校の武道場で練習する1、2年生12人と、卒業アルバム用の写真を撮影していた3年生5人のもとに部旗などが届いた。
部旗は試合会場などに掲げられ、主将の2年、川合竣聖さんは新調された部旗を前に「すごくうれしい。自分の代で結果を残したい」と誓った。