災害時 施設を一時避難所に

豊川市桜町連区と創価学会 申し合わせ締結/自公連立解消も地域で続く協力体制

2025/10/30

一時避難所となる創価学会豊川文化会館を視察する鈴川連区長と古市副連区長(豊川市小田渕町で)

 一昨年6月の記録的豪雨で被害を受けた豊川市桜町連区が、地区内にある施設を一時避難所として使用できるよう創価学会と申し合わせを締結した。政界では、26年もの自公連立政権に終止符が打たれたが、地域では市民の安全のため協力体制が続いている。

 申し合わせにより、大地震といった災害時、小田渕3の創価学会豊川文化会館に近隣住民が一時的に避難できるようになった。同館1階の「旭日の間」は134人を収容でき、トイレやおむつ替えスペースなども完備されている。小田渕町に住む桜町連区副連区長で、防災推進協議会の古市修康会長は「乳幼児を連れた女性やお年寄りから優先的に避難を勧めることを想定しています」と話す。

 町内には、渕深寺に隣接する集会所があるが、手狭で老朽化も進んでいる。周辺は大雨の際にはたびたび冠水し、2024年6月2日の集中豪雨の際には集会所に避難した町民はいなかったという。

 かつて自民党豊川市議団に所属(後にとよかわ未来へ移籍)した市議で、現在も今枝宗一郎衆院議員や藤原宏樹県議ら自民党議員と太いパイプを持つ鈴川智彦連区長が働きかけて実現した。創価学会を支持母体とする公明が自民との連立政権から離脱した背景もあるが、鈴川連区長は「地域のために喜んで力を貸してくれています」と感謝している。

建物の老朽化が進む小田渕集会所(同)

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一時避難所となる創価学会豊川文化会館を視察する鈴川連区長と古市副連区長(豊川市小田渕町で)

建物の老朽化が進む小田渕集会所(同)

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