愛知県経営者協会が県内モデル賃金調査/増加率も過去最高に
2025/11/08

県内企業の月額モデル賃金(単位=円)
愛知県経営者協会は、県内企業のモデル賃金調査の結果を公表した。月額の平均は前年から3・6%増え30万3984円となった。比較可能な2005年以降の調査では、平均額、増加率ともに過去最高となった。
モデル賃金は、学校卒業後すぐに入社し標準的に昇進、昇給した社員に対し、各社の賃金規定を当てはめ、理論モデル上の年齢ごとに算出した金額。調査は同協会と名古屋商工会議所会員2463社を対象に調査し、450社が回答した。
40歳モデル賃金の月額平均は、大学卒総合職が40万3364円、高校卒現業職が35万9974円、大学卒一般職が30万4431円。管理職の賃金は、平均53・1歳の部長相当職が57万8951円、49・2歳の課長相当職で46万8811円だった。
3年に一度調査しているモデル退職金は、大卒総合職60歳で平均1401万円、高卒現業職60歳で同1284万円だった。同時に実施したアンケートでは、退職金制度を「過去3年間で見直した」または「見直しを検討している」企業が29・3%あった。見直しの内容は「確定拠出年金の導入・拡大」「貢献に応じた給付」が多かった。