豊鉄バスなどが市消防本部と訓練
2025/11/17

バスへの消火訓練の様子(豊鉄バス豊橋営業所で)
トヨテツオートサービス(豊橋市植田町)と豊鉄バス(同)は14日、同社の豊橋営業所で路線バスからの出火を想定した消防訓練を行った。市消防本部の隊員15人と2社の従業員30人が、運行中に起きる非常事態の対処法を学んだ。
訓練は、運行中の路線バスの後部車輪付近から出火したと想定。運転手は乗客の避難誘導と119番通報を行い、駆けつけた消防と救急隊員は放水と負傷者の搬送を行った。
運転手は乗客の安全を最優先して初期消火も実施。乗客役は、同本部に今年5月に導入された「Live119映像通報システム」を使い、現場の画像を消防指令センターへ送り詳細な状況を伝えた。
近年にバス関連の火災は起きていないが、今年に市内の国道バイパス上で大型トラックから出火する事案があった。訓練で隊員は、燃料への延焼を防ぐため泡消化剤を使った活動を実施した。
訓練後は、予期せぬ事態に備えて隊員が非常口の位置や操作法など、バス全体の構造を把握して非常時の対応力を深めた。市南消防署の藤村宏署長は「乗客の避難誘導を優先する行動ができていた。今後も安心安全なバスを運行していただきたい」と講評した。