野球場移転 臨海部で決着へ

長坂市長が方針固める/防災専門家4人へのヒアリング 安全性「対応可能な範囲」/28日までに市の対応公表へ/豊橋市

2025/11/26

基本設計で示された新球場の完成予想図(豊橋市提供)

 廃止された豊橋球場の代わりとなる新たな野球場の整備について、豊橋市の長坂尚登市長は25日の定例記者会見で、従来の計画通り三河湾の臨海部に建設する方針を固めたことを明らかにした。

 会見で長坂市長は、防災の専門家4人へのヒアリングで寄せられた安全性への意見が、現行の基本設計が建設予定地とする三河湾岸の豊橋総合スポーツ公園B地区で「対応可能な範囲」との認識を示した。

 それらの意見を整理して、基本設計の修正に反映させるかどうかなど市の対応を28日までに公表するとした。今後のスケジュールへの言及は避けた。

 基本設計では、総合スポーツ公園B地区に盛り土を行った上で津波の指定緊急避難場所にもなるメイン球場を整備するほか、サブグラウンド2面を配置する。

 球場移設を巡っては、長坂市長が9月の定例会見で基本設計のみならず、建設予定地全体としての防災拠点機能についても専門家の意見を聞く意向を表明していた。

 新球場は、市中心部の豊橋公園内にあった豊橋球場が多目的屋内施設(新アリーナ)事業に伴い廃止されたことで整備される。市長選でアリーナ計画の中止を訴えた長坂市長が就任した昨年11月以降、アリーナ関連の工事と同じく野球場の移設計画も中断された。

 住民投票でアリーナの事業継続が決まった後の今年8月、長坂市長は旧豊橋球場の代わりの球場を総合スポーツ公園B地区に新設する基本設計を公表したが、現行案に慎重姿勢を示し、修正などを加えるかどうかの判断の参考にするとして9月に2回、市民説明会を開催した。

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