交通インフラ整備大きく前進

【回顧2025(蒲郡市)】名豊道路の全線開通や名鉄西尾・蒲郡線運行継続など/TGC盛況/「飛鳥3」初寄港など ビッグイベント続々

2025/12/26

国道23号蒲郡BP開通に先立ち開かれたウオークイベントで、車道を歩く参加者ら(2月16日、蒲郡市内のBP本線で)

 今年の蒲郡市は、国道23号名豊道路の全線開通や名鉄西尾・蒲郡線の運行継続など、長年の課題だった交通インフラ整備が大きく前進した。また、国内最大級のファッションショー「東京ガールズコレクション」(TGC)とのコラボレーションイベントや新造のクルーズ客船「飛鳥3」の初寄港などビッグイベントも相次いだ。

 ■名豊道路が全通
 「半世紀の夢、つながる」―。蒲郡市内の式典会場に晴れがましい文字が躍った。東三河と名古屋圏を結ぶ国道23号名豊道路が全線で開通したのは3月。最後の工事区間となった蒲郡バイパス(BP)本線上で記念セレモニーが開かれた。

 開通から2カ月後の状況は、名四国道事務所の発表によると、豊橋市の前芝インターチェンジ(IC)から蒲郡ICまでの所要時間が最大で9分短縮。並行する国道1号などで交通量が12時間当たり約1万台減少し、渋滞は最大530㍍減少した。一方、暫定2車線のデメリットとして、豊川市の豊川為当ICの合流部では速度低下が報告されており、4車線化への期待が高まっている。

 ■にしがま線存続
 赤字路線存続の鍵は「みなし上下分離方式」―。鉄道会社が線路や土地などの設備を保有したまま、維持管理費を自治体が負担する仕組みだ。名鉄西尾・蒲郡線(通称にしがま線)は2027年4月から、蒲郡線区間(吉良吉田―蒲郡)で同方式へ移行することになる。

 ただし高校生の通学や高齢者の足として路線存続が望まれているものの、厳しい経営状況が続く。沿線の魅力を高めて、市外から人を呼び込むまちづくりが欠かせない。

 ■繊維の魅力発信
 「ワクワク・キラキラ・かわいいが集結」―。竹島町の竹島園地で11月、TGCと連携したファッションイベント「GAMA LOVE FES(ガマラブフェス)」が開かれ、一帯は若者の熱気に包まれた。市によると会場には約8000人が詰めかけた。鈴木寿明市長は「若い世代にアプローチし、シティセールスの成果を実感できた」と振り返る。

 来年2月には名古屋市でTGCの開催が決定。蒲郡市で撮影された映画「わたのまち、応答セヨ」の予告編上映や、三河木綿に関するトークセッションなどが予定されている。新年も繊維産地としての魅力発信が注目されそうだ。

若い世代の熱気に包まれた「GAMA LOVE FES」会場(蒲郡市竹島町で11月1日)

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