新城の若者がスポーツで活躍/下江市長が10大ニュース発表
2025/12/26

10大ニュースを発表する下江市長(新城市役所で)
新城市の下江洋行市長は25日の定例記者会見で、今年の10大ニュースとして「新城の若者がスポーツで活躍」などを選んだと発表した。箱根駅伝、ソフトボールといった例を挙げて「市民が元気になれるような明るい話題で、本当にうれしい」と話した。
箱根駅伝では八名中出身の浅井皓貴さん、鳳来中出身の阿部紘也さんが健闘。タイで開かれたソフトボールの男子U23アジアカップでは、新城中出身の安形恭悟さんが日本の優勝に貢献し、大会のホームラン王に輝いた。
下江市長は、他に選んだ項目のうち「地域公共交通の利便性向上」について、住民や事業者らが参加する市地域公共交通会議が国土交通大臣賞を受賞したことを紹介。市内の電車、バスで交通系ICカードが使えるようになった点も「画期的だった」と評価した。
「新城市制20周年」に関しては、「まちづくりに貢献した皆さまの思いを受け継ぎ、市の発展に一層尽くしていく決意を強くした」と語った。
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来年3月14日に決まった三遠南信自動車道の東栄インターチェンジ(IC)―鳳来峡IC間の開通について、新城市の下江洋行市長は「冬場は国道が凍結して渋滞も発生する地域。トンネルを通っていける安全面の効果は大きい」と期待を語った。25日の定例記者会見で質問に答えた。
同市名号の鳳来峡ICから東栄町三輪の東栄ICまでは延長7・1キロで、トンネルや橋でつながる。並行する国道151号に比べ、なだらかでカーブの少ない道路となる。
下江市長は、北設楽郡まで管轄する市消防の業務に関連して「東栄町、豊根村から豊川市民病院まで救急搬送する時間が短縮できる。『命の道』の機能が向上する」とも評価した。
一方で、「鳳来峡で降りていた人が、北設楽郡方面へ通過していく流れもできると思う」と、行楽客が素通りする可能性を指摘。「湯谷温泉を含め、鳳来峡IC周辺の吸引力を高める努力をしなければ」と語った。