東三河8市町村2026年度重点施策

蒲郡市③/だれ一人取り残さない社会を目指して

2026/01/22

 蒲郡市では、市民のウェルビーイング(心身の健康)実現のため、サーキュラーシティ(循環都市)やイネーブリングシティ(いわゆる一人一人の心身の健康、自己実現を最大化することを目指す都市像)などの政策に取り組んでまいりました。

 今後も引き続き、市民一人一人が希望と幸せを実感できるまちを目指すため、「蒲郡市民憲章三つの誓い」を市政の原点として、一歩一歩着実に歩み、市民の皆さまとともにワンチームで「みんなの力でまちづくり」を目指し、だれ一人取り残さない社会を目指してまいります。

 【2026年度重点施策】
 1・健康づくりと子育て施策の推進
 健康施策については、昨年3月に策定した「健康がまごおり21第3次計画」に基づき、これまでの取り組みに加えて、新たにライフコースアプローチを踏まえた健康づくりを進めてまいります。そして、「次世代を見据えた健康づくり」として、こどもたちが健やかに成長でき、子育てしやすい環境づくりを進めていくとともに、「幸福」を軸として健康を高めるまちづくりの推進にも取り組んでまいります。

 また、健康づくりでは、今年度よりこどもの頃から性や健康に関する正しい知識を持ち、将来の妊娠や出産を含めたライフデザインを考えて生活を送ることができるように、プレコンセプションケアの普及啓発を始めました。その一環として、小中学校に助産師を派遣して、性教育を含めた健康に対する正しい知識の情報提供を行っております。

 さらに、地域の医療機関と連携した取り組みでは、行政・医療・介護の分野で、必要な医療情報等を連携できるプラットフォームを構築し、さらなる連携の強化を図りました。このプラットフォームを活用して、健康に関するさまざまな情報を共有して市民の健康づくりに生かすとともに、PHR(パーソナルヘルスレコード)を活用して、日々の健康記録や健診記録の管理といった生活習慣病の予防の取り組みも推進してまいります。

 そして、企業の皆さまとも連携した健康づくりも進めております。本市では、企業の健康宣言にも積極的に取り組んでおり、現在140社を超える事業所から健康宣言をしていただき、自主的な健康経営を進めていただいております。また、働く世代を対象とした健康づくりセミナーを開催するなど、働く世代の健康づくりにも取り組んでおります。

 子育て支援については、「子どもファースト」の理念に基づいた子育てしやすい環境整備に努め、すべての子どもたちが幸せを実感し、健やかに成長することができるよう、効果的な施策を実施しております。

 具体的な取り組みとしまして、今年度は、子どもの健全な育成を図るため支援が必要な子どもの居場所となる児童育成支援拠点を開設し、今後は、新たに子ども・若者の居場所づくりにも取り組んでまいります。

 また、育児における孤立を解消するべく相談事業の充実や、子育てにかかる経済的負担軽減のため保育園および幼稚園などの給食費や保育料への支援も引き続き実施してまいります。

 加えて、高まる保育ニーズに応えるための保育園整備としまして、引き続き、塩津小学校敷地における保育園・小学校等の複合施設の建設を進めるとともに、現在の大塚保育園の敷地に大塚西保育園を統合した新しい保育園の建設を進めてまいります。

 今後も、多くの方が安心して子育てできるまちを目指し、市民の皆さまとともに健康施策・子育て支援施策を推進してまいります。

 2・イネーブリングシティの形成
 蒲郡市では、すべての人のウェルビーイングの実現のため、「イネーブリングシティの形成」に取り組んでおります。24年度に、市長・副市長直下に組織した「ウェルビーイング推進課」を中心に、各部各課の施策や計画にウェルビーイングの視点を盛り込み、庁内横串を指して推進をしております。

 イネーブリングシティとは、幸福と健康の両方向からアプローチする新しい健康なまちづくりの概念で、横浜市立大学武部貴則特別教授のご指導のもと同大学との共同研究により進めています。

 具体的には、まちを歩き、幸福と健康を感じる要素を見つけ、独自のアプリを使って写真をとり、コメントを投稿する「イネーブリングシティウォーク」実施し、そこで集められたまちの幸福要素(イネーブリングファクター)を増やし、同時に課題解決につなげることによりまちづくりを進める方法です。これまでに10回のイネーブリングシティウォークを実施し約400人の方から3500を超える写真と投稿をいただいております。本市のイネーブリングファクターとしては、眺望や神社仏閣、緑の草花など市独自のイネーブリングファクターが抽出されてきております。それらをまちづくりに生かすとともに、今後は東京藝術大学のアートコミュニケーション共創拠点事業とも連携しながら、まちにアートを施し、歩きたくなるまちづくりの推進にも取り組む予定です。

 3・サーキュラーシティの推進
 国では、24年に「第五次循環型社会形成推進基本計画」において、「サーキュラーエコノミー」を国家戦略として位置づけました。これに基づき、地域における資源循環モデルを構築するとともに、ヒト、モノ、カネ、データに技術力などの日本の強みを融合した新しい資源循環市場の創出が進められています。

 このような中、本市ではこの取り組みを地域レベルで具現化し、持続可能で循環型な地域を目指すため「サーキュラーシティ」を掲げ、市民や事業者と共創しながら地域資源を活用した資源循環モデルを構築しています。

 さらに、加速、継続させていくため、同じ目的を持つ産学官などの多様な主体が有機的に連携する組織である「がまごおり循環経済イノベーションコンソーシアム」を設立します。この組織では、地域内外から循環型な技術などを集約し、事業進展に応じた、きめ細やかな支援体制を整えることで経済、社会、環境を成長させるイノベーションを継続的に創出していきます。

 また、地域を超えた広域的な連携にも注力していきます。広範囲における資源循環のネットワークを構築し、エリアにおける循環型産業の基盤強化を積極的に行っていきます。

 これらにより、市民が実感できる生活環境の改善と新しい雇用創出、さらには自然への負担を軽減するとともに、地域資源を活用した新たなイノベーションの創出や産業の活性化を通じて、市民の誇れる「サーキュラーシティ」の実現を目指してまいります。

 4・都市基盤整備の促進
 幹線道路の整備は、地域産業の発展や市民生活の利便性向上等において最重要課題であります。

 唯一の未開通区間でありました国道23号蒲郡バイパスの東部区間が開通し、事業開始から約半世紀を経て、名豊道路が全線開通いたしました。

 名豊道路の全線開通により、所要時間の短縮、並行路線の渋滞緩和や交通量の減少など、さまざまな効果が出ており、今後は、物流の効率化や人流の活発化が進み、産業、観光などのさらなる発展と、災害時の救急救命や救援物資の運搬を支える緊急輸送道路として役割を果たすなど、地域の安全・安心が確保されることを期待しています。

 名豊道路の事業進展が円滑に図られるよう、暫定2車線区間の4車線化整備について、引き続き、国や県への積極的な要望活動を行ってまいります。

 また、国道23号蒲郡バイパス御津金野インターチェンジとラグーナ蒲郡地区を結ぶ都市計画道路大塚金野線がございます。

 ラグーナ蒲郡地区では、ラグーナテンボスのラグナシアやフェスティバルマーケットをはじめ、豊田自動織機海陽ヨットハーバー、リゾートトラストのラグーナベイコート倶楽部などが立地し、今後も多くの開発が期待されております。

 都市計画道路大塚金野線の整備により、国道23号名豊道路へのアクセスが向上し、東三河地域はもとより、さらに広域的な交流が促進され、観光をはじめとした地元への波及効果が大いに期待されます。

 この路線につきましては、24年度に県道として事業化されたため、今後、さらなる整備促進が図られるよう、先月、新たな同盟会を設立し、引き続き、県や国への積極的な要望活動を行ってまいります。

 蒲郡市の重要な港である三河港蒲郡地区では、国内クルーズ船の寄港が年々増加しており、今年度は過去最多となる4隻の寄港が予定され、すでに3隻が寄港しております。来年度はこれまで以上の寄港回数が見込まれることから、そうした場面で、この地域の魅力を一層強く発信し、将来的には外航クルーズ船の寄港も視野に入れ、取り組んでまいりたいと思います。また、クルーズ船が着岸いたしますマイナス11㍍岸壁のさらなる機能拡充として岸壁の延伸と、岸壁背後のふ頭用地の早期整備に向けて要望活動を進めてまいります。

 そのほかにも、サーキュラーエコノミー関連の実証実験などにも、引き続き取り組み、サーキュラーシティ蒲郡として、サーキュラーエコノミーポートの実現に向け、関係各所との連携を深めながら、新たな産業創出につながる取り組みを推進してまいります。

 また、蒲郡駅から徒歩5分に位置していながらも長年にわたり未利用となっている港湾の埋め立て地の開発「東港地区開発推進事業」に取り組んでおります。

 この事業は、計画検討段階から、市民の皆さまに実際にまちに関わるという視点でワークショップや社会実験に参画いただいており、事業区域の一部では、定期的なマルシェイベントなどを市民の皆さまが主体となって実施いただいております。ここでは、みなと緑地PPP(港湾環境整備計画制度)といった民間資金を活用する制度の活用も検討しておりますので、商業機能などのコンテンツの充実を図ってまいりたいと考えております。

 現在の取り組み状況といたしましては、埋め立て地の土地利用計画などを示すマスタープランの策定を進める一方、第2世代交付金の採択を受けまして、港の玄関口となる竹島ふ頭の先行整備に向けた設計業務を行っております。

 穏やかな三河湾に面した東港地区をさらに魅力的な場所にすることで、蒲郡市民だけではなく三河地域の皆さまにとっても、日常生活の一部として心地よく過ごしていただける場所にしていくことを目指してまいります。

 5・産業の振興
 本市では、引き続き、創業支援ネットワークによって創業希望者に多様な支援を行って新たな事業が地域に活力をもたらし、本市の魅力向上につながる持続可能なまちづくりに努めてまいります。

 また、市内での産業創造プラットフォームの形成を進めると共に、市内事業者との化学反応を期待し、日本最大級のオープンイノベーション拠点であるSTATION Aiに席を置き、スタートアップ企業との交流をより深めてまいります。併せて、蒲郡商工会議所と連携し、地元事業者とスタートアップ企業との共創につながるイベント等を積極的に実施してまいります。

 他にも、経営者の高齢化や後継者不足が深刻化するなか、円滑な事業承継が行われるよう「がまごおり事業承継ネットワーク『かけはし』」では、愛知県事業承継・引継ぎ支援センターを始めとする11の支援機関と連携し、事業承継を強力に支援します。

 中心市街地活性化の一環として実施する福寿稲荷ごりやく市では、市内の小中学生や蒲郡青年会議所との連携など新たな担い手が参加し、盛り上がりを見せていることから、継続的にサポートしてまいります。

 本市の強みである再生医療に関しても再生医療があたりまえの医療となるよう蒲郡再生医療産業化推進委員会の活動を通して、産学官連携の結びつきを強め、市内外に再生医療の可能性を周知・啓発事業を実施してまいります。

 産業立地につきましては、財源の確保、地域経済の活性化、雇用機会の拡大を目的として、市内進出を希望する企業への立地支援を行うと共に、長年、市内に工場等を有する企業に対しては、工場・研究所の新設・増設に向けた再投資を促進し、今後も企業ヒアリングなどを通じた密なコミュニケーションを図り、本市の活性化に資するよう産業立地に取り組んでまいります。

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