設楽町⑥/活気に満ちたまち目指してDXのさらなる推進を
2026/01/25
第2次総合計画では、「まちに活気・まちに愛着・まちに自信」をキャッチフレーズに“豊かな自然と魅力的な人に恵まれ、活気に満ちたまち”を目指しています。
2025年度は「アウトドアのまち したら」の実現に向けて、オリエンテーリングをはじめとした多様なアウトドア事業を展開しました。26年度には、DX(デジタルトランスフォーメーション)のさらなる推進を図りつつ、次のことを重点施策として実行します。
【26年度重点施策】
1・みんなが主役の全員協働のまちづくり
町民一人一人がまちづくりの担い手であることを自覚し、その役割と責任を果たしながら力を合わせ、地域課題の解決に取り組むまちづくりを目指します。
○持続可能なまちであるためには、全員協働が不可欠であるため、地域住民が自ら地域の現状を把握し、課題を洗い出したうえで、行政とともに解決に向けて行動を起こす体制づくりを進めてまいります。
〇こうした協働の取り組みの一つとして、25年2月には、設楽町・したらワークス協同組合・愛知東農業協同組合・株式会社三河の山里コミュニティーパワーの4者で、「地域課題の解決を目的とした地域エネルギー事業等」に関する連携協定を締結しました。将来的には、電力販売による利益を地域に還元し、住民の皆さんが自らの手で地域課題を解決できる仕組みをつくることを目指しています。
26年度は、この連携をさらに発展させ、4者による電力会社の設立に向けた取り組みを推進してまいります。
2・森と水が生きる環境共生のまちづくり
自然環境の保全と活用の取り組みを通じて、豊かな自然と共生しつつ、設楽町の魅力的な資源をPR・活用します。
〇森林資源の有効活用を目的とした一般社団法人東三河森林活用協議会では、設楽ダム工事に伴う木材の効果的な活用施策に取り組みます。
〇森林環境譲与税を活用して、森林境界の画定作業を重点的に実施するとともに、森林施業の集約化を加速化していきます。
〇設楽ダムの放流水を活用した水力発電事業については、本年度もPFI等民間活力導入の検討および関係機関との協議を進めています。建設費の高騰や電気事業を取り巻く諸情勢など時代の変化を見極めながら、34年のダム完成、発電開始に向けて、26年度も、引き続き事業実施の準備を進めてまいります。
3・地域産業の魅力と活力あふれるにぎわいのまちづくり
設楽ダム建設などの機会を生かして、地元産業の活力と魅力を引き出し、町外からの観光人口の流入増加と関係人口創出を図ります。
〇3つの道の駅の特色を生かしながら、都市部と奥三河山間部をつなげる拠点として、観光をはじめ、さまざまなイベントにより、にぎわい創出に努めます。
〇地域産業を発展させるため、町内事業者と対話を深め、商工業での活性化を図るため、起業、事業拡大、新商品開発への支援をするとともに、町発注事業における町内消費への誘発に努めます。
〇町の主要産業である農業の維持発展のため、国、県などの関係機関と連携し、新規就農者、事業継承などの支援を進めます。
〇25年度は、「アウトドアのまち したら」の実現に向けて、アウトドアまちづくり推進室を中心に、オリエンテーリングをはじめとした多様なアウトドア事業を展開し、交流人口・関係人口の拡大に取り組みました。特に、アジアジュニア・ユースオリエンテーリング選手権大会および設楽町合併20周年記念オリエンテーリング大会の開催により、国内外から多くの来訪者を迎え、設楽町の自然や地域の魅力を広く発信する機会となりました。
26年度は、これらの成果を踏まえ、オリエンテーリングを軸としたアウトドアスポーツの推進を図るとともに、地域住民や民間事業者との連携を強化し、設楽ダム完成後を見据えた、持続的なアウトドア環境の整備と人材育成に取り組みます。
〇設楽町では、事業者の人材不足と、町民や移住希望者の仕事不足を解消するため、総務省自治行政局が推進している、「特定地域づくり事業協同組合」が設立され、事業を開始しました。「したらワークス協同組合」では、町内事業者の担い手確保に向けて、25年度はSNSを活用した情報発信を強化し、マルチワーカーとして働きたいという問い合わせが増えるなど、少しずつ成果が表れ始めています。採用の実績も積み上がりつつありますが、一方で、移住希望者の住まい確保や、冬場の仕事をどう確保していくかといった課題も見えてきました。
26年度は、これらの課題に丁寧に向き合いながら、地域の事業者、関係機関と連携して、働きたい人が安心して働き続けられる仕組みづくりを進めていきます。
4・安全で快適な暮らしやすいまちづくり
住民が将来にわたって暮らし続けることができるよう、生活環境の整備に取り組みます。
〇毎日の生活で欠かせない町内の国道3路線および県道5路線については、関係機関と調整し、町道および林道に関しては、優先度を考慮しながら整備促進を図ります。
〇田口地区の公共下水道事業は、県代行による処理施設および幹線管渠(かんきょ)、町による一部枝線管渠が完成し、21年4月に一部供用を開始しました。今後は、引き続き町で枝線の管渠工事等を行い、早期全面供用開始を目指します。また、老朽化している同地区の水道管の更新事業も継続して行います。
〇いきいきしたら計画の基本理念「めざさまい ずーっと健康 いきいきしたら」を目指し、生涯を通じた健康づくりの推進と地域の健康づくりネットワークの強化、住民一人ひとりの主体的な健康づくりの支援を行います。「からだいきいき月間1か月チャレンジ」などの健康づくりに関する講座などの事業を開催し、健康寿命を延ばせるよう取り組みます。
5・支えあいと助けあいによる安心福祉のまちづくり
まちに住み、働く、全ての人が支えあいながら、安心して地域で生涯を過ごすことができる、次世代にしっかりとつなげることができる、地域福祉の体制づくりに引き続き取り組みます。
〇第9期東三河広域連合介護保険事業計画(2024―2026)、設楽町高齢者福祉計画(24―26)、設楽町第3次障害者計画(24―29)、第7期設楽町障害福祉計画・第3期障害児福祉計画(24―26)、第3期子ども子育て支援事業計画(25―29)に基づき、地域福祉の維持に取り組みます。特に26年度は、東三河広域連合においては第10期介護保険事業計画(27―29)、設楽町においては第4期高齢者福祉計画(同)、第8期障害福祉計画・第4期障害児福祉計画(同)の策定年度です。当町計画の策定にあたっては、現行計画の進捗(しんちょく)状況を確認精査し、しっかりとした数値やデータを持った上で将来に備えることができる計画の策定をめざします。
〇未来を担う世代が安心して子育てできる環境づくりが地域の持続の礎となります。社会保障費が増大する中、妊娠届が受理された月の初日から出産した月の翌月の末日までの医療費の自己負担の全額を助成することで地域の未来を担う世代を支えます。
また、子育てにとって重要な保育は、核となる保育園が昨年度の4園から3園となったものの、第3期子ども子育て支援事業計画に掲げた「どういった子どもを育てたいか、保育を必要としている保護者がどういった保育が必要であるか」という点に主眼を置き、保育園統合も含めた保育環境の維持と充実をめざします。
〇社会福祉協議会、飲食店など町内民間事業者と協力して実施する「配食サービス」は、高齢者や障害者世帯を地域全体で見守り、支え合う仕組みです。移動距離が遠いなどの理由により、飲食店の配達が困難な地域へは、シルバー人材センターへの業務委託による配達を実施する他、配食サービス対象者のうち治療食が必要な方へは利用料を助成するなど、サービス格差が生じないように努めることで、1人当たり週5食のサービス提供をめざします。
〇設楽町では高齢者の移動支援として、福祉移送サービス(市町村福祉有償運送事業をシルバー人材センターへ委託)、公共交通空白地有償運送事業への補助事業(津具地区の住民が津具地区内での通院や買い物に利用できる津具商工会の取り組み「のってかっせ津具」)を実施しています。
交通手段が限定される当町で高齢者が安心して暮らすには欠かせないサービスですが、運転手の確保など、サービスを維持していくには大きな課題があります。健康寿命の増進の観点から公共交通網である「おでかけ北設」の利用を促進するなど、施策の連携で課題の解消に努め、高齢者の移動手段を確保していきます。
〇今年度の夏、東三河広域連合の支援をいただき、北設楽郡3町村が協力して認知症啓発イベント「ほくせつ認ともフェスティバル」を開催しました。このイベントが一過性のものとならないよう、当町においては今後も認知症カフェへの支援や映画上映などの啓発事業を実施する他、郡内3町村による訪問看護事業への支援を継続していくことで、地域が連携した在宅医療の環境づくりに努めます。
〇当町で始めた「高齢者補聴器購入助成」が今年度から東三河全市町村で実施されることになりました。財政の厳しい折ですが、小さい自治体だからこそできる福祉施策を着実に進め、さらには地域における福祉サービスの選択肢が維持できるよう、近隣市町村、東三河広域連合と共に、事業所に対する経営支援や人材確保の支援に努めます。
6・人とまちの未来を育む教育文化のまちづくり
町民が豊かな人間性を育み、まちの未来を創造する人材として活躍することができるよう、学校教育・生涯学習・地域文化の構築や機会づくりを行います。
〇郡内唯一の高校である、愛知県立田口高等学校の魅力化に取り組んでいます。21年度に北設楽郡3町村をはじめ、地域の関係機関が田口高校の運営に参画できる愛知県立田口高等学校運営協議会等が設置されました。今後も、同学校が中学校生徒やその保護者から選ばれる魅力ある学校となるよう、同学校はじめ関係機関等とも連携し学校運営の支援を行うとともに、北設楽郡の要の学校となるよう地域ぐるみで支えていきます。
○教員の多忙化解消ならびに地域との連携協力の推進のため、学校運営事務への地域住民の登用や中学校運動部活動の地域展開などを積極的に進めます。
○奥三河郷土館は、地域の魅力を発信する道の駅したらの一施設として、また地域各所へ足を運んでいただくための情報発信拠点として、多くの来場者に親しまれています。地域の自然、文化、民俗芸能などわかりやすく展示し、設楽町の魅力を発信していきます。