問われる〝高市人気への期待〟の是非

重要政策大転換も―日本の針路分岐点か/元愛知県議・今井安栄弁護士が衆院選の意義語る

2026/02/08

衆院選の意義を語る今井弁護士(名古屋市内で)

 しいて言えば高市早苗総理人気に期待して良いかどうかを「見極める選挙」とも言ったらよいか―。元愛知県議で行政問題に詳しい名古屋市の今井安栄弁護士は東日新聞の取材に応じ、8日投開票の衆院選の意義を語った。

 思い出していただきたい。約1年3カ月前の衆院選で自民党は大敗した。約6カ月前の参院選投票日の紙面に「『裏金問題』の怒りが、生活苦に悩む悲痛な声となり、有権者の国政に対する意識が深化した」と記した。その結果、自民党の敗北につながった。

 その後も、当時の石破茂総理は野党との協調路線で国政のかじを取った。しかし、党内の反発で高市早苗総理が誕生し、「憲政史上初の女性総理」となった。

 それから3カ月余。上がった食品や日用品は高止まり。物価高対策が遅れている。そのうえで「台湾有事」の踏み込んだ発言で中国を怒らせた。「かわいそう」との「擁護派」の一部の心理が働き、「高市フィーバー」が起きている。典型的なポピュリズム(大衆迎合主義)といえる。

 世界に目を向ければリーダー格のアメリカや中国、ロシアは力で政治を動かし、世界情勢が大きく変化している。高市首相は「日本列島を、強く豊かに。」を選挙スローガンに打ち出した。その言葉が表すように来年度予算案が防衛費約9兆円と増え続けるのが気になる。「解散表明にあたり、財政や外交安保など国論が二分しうる『重要政策の大転換』を問うという」と一般紙が報道しており、選挙結果次第では日本の針路の転換点になるかもしれない。

 「目には目を歯には歯を」と強硬路線に進む恐れのある与党の自民か、「平和外交」を展開する野党かを選ぶ選挙ともいえる。

 気になるのは8日の天気。厳しい寒さで日本海側を中心に大雪が予想される。併せて多くの大学では受験がある。棄権が増える可能性もある。振り返った時、「日本の将来を決めた選挙だった」と思えるかもしれないので、天候に気をつけながら冷静な判断で一票を投じてもらいたい。

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