長篠・設楽原の戦いをPR/新城
2026/05/02

特製の一筆箋セット(新城市で)
一筆啓上の言葉で始まる「日本一短い手紙」が、長篠・設楽原の戦い(1575年)の陣中から出されたという故事にあやかり、新城市は2日から、特製の一筆箋セットを売り出す。戦国時代にちなんだ行事が続く時期に合わせ、グッズ販売でも郷土の歴史を発信する。
かの有名な手紙は「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」とだけ記したもの。徳川家康の家臣で多くの武功を挙げた本多作左衛門重次(1529~96年)が、設楽原での決戦を前に妻へ送ったとされる。
家族を気遣う簡潔な文面で、この手紙をモチーフにしたコンクール「一筆啓上賞」が、福井県で続いていることでも知られる。
作左衛門は決戦で、家康の本陣に近い現在の東郷中学校付近に陣を敷いたようだ。現地には、手紙の逸話を紹介する看板が立っている。
一筆箋セットは便箋2枚に封筒が付き450円(税込み)。設楽原歴史資料館と長篠城址史跡保存館で計100組を販売する。
市歴史文化課の請井悠人さんは「作左衛門をしのんで、大切な人に普段の感謝をつづってみてはいかがでしょう」と話している。
暦の新旧の違いはあるが、5月は武田勝頼が長篠城を取り囲み、織田・徳川連合軍との決戦へと発展した時期に当たる。
市内では今年も5日に長篠合戦のぼりまつり、6月7日に設楽原決戦場まつりが催される。