㉙「田原郵便局周辺の今昔」/市街地をう回するバイパス建設
2026/05/19

1965年に撮影した田原郵便局前の国道259号(田原市博物館所蔵)
上の1965(昭和40)年に撮影された写真は、田原郵便局前から国道259号を西に向かって撮られたものである。加治方面からダンプカーの車列が田原市街に向かって走って来る。右手の民家の前に停車している二輪車は、ホンダのカブと見られる。ボンネットのあるダンプカーの後方に見える白い土蔵は、水藤酒屋の蔵である。
当時の国道は未舗装であり、晴天時には砂塵が舞い、雨天時にはぬかるみ、車両が泥水を跳ね上げながら走行していた。昭和38年に県道豊橋・伊良湖岬線が2級国道259号に昇格し、全面舗装が完了したのは昭和41年のことである。
国道左側には、近盛堂(カメラ店)をPRする木製の電柱が立ち、その後ろに田原郵便局が位置している。国道の先には清谷川に架かる旧衣笠橋が見え、バス停では渥美町方面行きの豊鉄バスを待つ男性の姿も。
下の写真は、田原郵便局前から県道28号(旧国道259号)を西に向かって撮影したもの。左手には田原郵便局の看板と案内標識が見える。衣笠橋を渡り、新清谷交差点を左折すれば、新しい国道259号に合流する。直進すれば伊良湖岬方面へと至る。
国道259号の通行量増加に伴い、交通渋滞が深刻化したことから、市街地南側をう回する国道バイパスの建設が、昭和46年に着工された。最後の大久保区間が完成したのは、着工から36年後の2007(平成19)年のことである。