生成AI活用 東海企業で3割

導入企業の8割超で効果も社員格差懸念/情報の正確性など課題も/帝国DB名古屋

2026/06/06

生成AIの活用状況(帝国データバンク調べ)

 生成AIを業務に「活用している」企業の割合が東海4県で31・3%に上ることが、帝国データバンク名古屋支店の調査で分かった。活用企業の8割超が効率化などの効果を実感する一方、課題として「情報の正確性」を挙げる企業が約半数を占め、運用の仕組み作りが模索されている。

 生成AIの活用率は大企業の40・7%に対し、中小企業では29・6%にとどまり、規模が大きいほど導入が進む傾向がみられた。業種別では、サービス業(42・4%)や不動産業(41・5%)で高かった。主な活用業務は「文章の作成・要約・校正」が45・3%で最多となり、「情報収集」が続いた。現時点では判断業務の代替ではなく、補助的な利用が中心となっている。

 活用している企業のうち、85・8%が「業務への効果が出ている」と回答した。特に小規模企業では3割が「大いに効果が出ている」とし、人手不足の中での効率化に寄与している様子がうかがえる。

 一方、活用に伴う悪影響やトラブルでは、「ない」との回答が約6割を占めた。しかし、「使いこなせる社員とそうでない社員の間で、能力や成果の格差が拡大した」との認識も25・9%に上り、組織運営上の課題となる可能性がある。

 今後の懸念や課題(複数回答)については、「情報の正確性」が49・3%で最も高かった。次いで「専門人材やノウハウの不足」42・7%、「活用すべき業務の範囲」42・2%が続き、導入の是非より、安全な運用のための管理体制整備が求められている。

生成AIの活用業務(同)

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