奥三河の池などに白い卵塊

モリアオガエル繁殖期迎える/新城市門谷

2026/06/09

卵塊のある防火水槽のメモ書きをのぞく登山者(新城市門谷で)

 県の準絶滅危惧種に指定され、新城市が「市のカエル」に指定しているモリアオガエルが繁殖期を迎え、奥三河の池や水田の木の枝に白い卵塊を産みつけた。

 市内門谷の表参道沿いにある小さな防火水槽には10個ほどの卵塊が見られる。近所の人が「モリアオガエルの卵です」とメモ書きを付けており、登山者らの目を引いている。浜松市から鳳来寺に来るという男性は「先週より数が増えた」とのぞいていた。

 すぐ近くの鳳来寺山自然科学博物館の敷地内の2か所の池で卵塊を見ることができる。 西村拓真学芸員は「以前は市内北部までだったが、このところ南部にまで生息域を広げているようだ」と話す。「梅雨が来たことを知らせる」といわば鳳来寺山周辺の風物詩。「多くの方に見ていただきたい」と来場を呼びかけている。

 専門書によると、モリアオガエルは日本固有種で、主に山地に生息するという。繁殖期の4~7月にかけて、池や水田などに集まり産卵する。水場にせり出した木の枝や葉っぱに、1匹のメスと数匹のオスが群がる。産卵・受精が行われると同時にメスが粘液を分泌しそれをオスとメスでかき回し、ソフトボール大のメレンゲ状の泡を作る。卵は500個前後。約1週間で泡の中でふ化したオタマジャクシが、水面に落ちて成長するという。

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