天然素材の選手をもっと輩出したい

W杯日本代表 菅原選手選手の恩師・宮澤さんが思い語る ㊤

2026/06/13

子どもたちと交流する菅原選手㊧と宮澤さん㊥(ララ・ポルトで)

 ワールドカップ(W杯)北中米大会が12日開幕した。東三河から初めて日本代表の本大会メンバーに選出された、豊川市出身のディフェンダー菅原由勢選手(25、ブレーメン)の活躍が期待される。恩師でASラランジャ豊川代表の宮澤淳さん(45)の思いを2回にわたり紹介する。

 W杯出場。サッカーに関わる者なら誰もがあこがれる舞台に、教え子が立つ。宮澤さんは「5歳だった一人のサッカー少年が、20年近い時間をかけて夢をかなえる。そんな物語に立ち会えることは、この仕事をしていて何よりの喜びで幸せなこと」と謙遜するが、その礎を築いたのは紛れもなく宮澤さん自身だ。

 23年前、京都のクラブから暖簾(のれん)分けする形で豊川市にラランジャを立ち上げた。宮澤さんの出身地・刈谷市などに比べ、東三河は全国や世界規模で活躍するチームや選手が少ない〝不毛の地〟とされてきたが、宮澤さんは「そうは思わない」と話す。

 「実際に来てみると、素晴らしい素材を持った原石がいる。環境や、本気で関わる大人が少なかっただけだと思うんです。環境やきっかけさえあれば、十分に高いレベルまで成長できる選手たちはいます」
 それを裏付けるように、菅原選手だけでなく、小原基樹選手(サンフレッチェ広島)や藤井皓也選手(ロアッソ熊本)らJリーグで活躍する選手を複数輩出している。

 一昨年には、豊川市平尾町に人工芝グラウンド「ララ・ポルト」をオープンし、各種大会も開催。シーズンオフには前述のOBらが来訪し、子どもらに刺激を与える。

 「(菅原)由勢はほぼ天然素材のような選手でしたが、そういう選手をもっと生み出していきたい。子どもたちが夢をかなえられる環境を増やして『自分にもチャンスはあるんだ』と感じてもらえればうれしいです」
(つづく)

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