あす学生ロボコン 王座奪還へ!

豊橋技術科学大学開学50周年に10度目の優勝を

2026/06/13

箱型の「ブック」4つを運ぶロボット(豊橋技科大体育館で)

 ロボット競技会「NHK学生ロボコン」は14日、東京都内で開かれる。昨年、4連覇を逃した豊橋技術科学大学ロボコン同好会にとって、雪辱を果たして王座を奪還し、大学創立50周年を10回目の優勝で祝うのが目標だ。2023年の優勝を見て技科大への進学を決めた4年生は、前哨戦となる大会で1年生に敗れる苦杯もなめたが、最初で最後の学生ロボコンで、日本一と世界への挑戦権を懸けた勝負に臨む。

 ◆豊橋から世界へ

 同好会の主力となる4年生21人は、昨年春に高等専門学校を卒業して技科大の3年に編入してきた。高専時代は「高専ロボコン」に熱中し、4年の時には、技科大が学生ロボコンを連覇し、カンボジアで開かれた「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」で初優勝した雄姿を見ていた世代だ。「豊橋でロボコンがやりたい。日本一になって世界を目指す」と全国から集まってきた。
 多くがロボットの設計・開発で高い技術を持つロボコンエリートばかりだが、それぞれの高専5年間で培った経験や流儀がぶつかり合うこともある。同好会代表の森福太朗さん(4年)は「部員が得意な技術を持ち寄ってすり合わせ、苦手の部分をカバーする。高専ではあまり使わない認識技術は専任を置いて研究してきた」と話す。

 そうして互いの技術と性格を理解し合い「ワンチーム」となるために出場するのが、9月に開催される「東海地区交流ロボコン」だ。

 ◆衝撃的敗戦

 東海ロボコンは学生が自主運営し、NHK学生ロボコンに準拠した方式やルールを採用する。昨年は、関東や北陸からの参加も含む10チームが出場した。技科大からは、高専出身者による3年生2チームと、高校から進学してきた1年生の1チームが参加。その結果は、経験者がほとんどいない1年生が、決勝で3年生を破る番狂わせを起こしてしまった。
下級生に負けた“下克上”を「衝撃的だった」と振り返る森さん。「難しいことをやりすぎて、チームをまとめるのは難しかった」と反省会は長時間に及んだという。

 しかし、「難しいことに挑戦しないと勝てない」(森さん)のが、全国の強豪が集まる学生ロボコン。5月の連休に遠征した北陸では、金沢工科大などとの練習試合で勝利を収め、大会2週間前には若原昭浩学長を招き、再設計を重ねて4号機となったロボットを披露。「箱を4つ同時に運べるのは技科大だけ」と自信も見せる。「去年の雪辱を果たして優勝するのが目標。たくさんの人に応援してもらって責任を感じるが、自分たちにできることは、強いロボットを作ることに向き合うだけ」と意気込みを語った。

「ブック」を1列に並べるとVゴール勝ちとなる(同)

今年のロボコン

 「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」が8月に香港で開かれ、「NHK学生ロボコン」は、その日本代表を決める国内予選に位置づけられる。今年の競技テーマは開催地にちなんだ「カンフークエスト」。

 手動または自動のロボットと完全自律型の2台が、「槍」を組み立て箱型の「秘伝書ブック)」を集めて最終エリアの棚に並べるまでの時間や得点を競う。相手ロボットが並べたブックを槍で突き落とすこともでき、棚を挟んだ攻防も見どころだ。

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箱型の「ブック」4つを運ぶロボット(豊橋技科大体育館で)

「ブック」を1列に並べるとVゴール勝ちとなる(同)

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