穂穂直裕名誉教授と卒業生/高圧電力ケーブル解析システムで進歩賞
2026/06/26

左から穂積名誉教授、森田氏、松原氏(提供)
豊橋技術科学大学などの共同研究グループが開発した「超高圧電力ケーブルの空間電荷測定・解析システム」が、電気学会の電気学術振興賞進歩賞を受賞した。ケーブルの信頼性向上に大きく貢献する技術として高く評価された。
受賞したのは、同大の穂積直裕名誉教授と住友電気工業の松原貴幸氏、電力中央研究所の森田翔亮主任研究員らのグループ。松原氏と森田は、いずれも2019年、同大電気・電子情報工学専攻博士前期課程を卒業している。
同賞は電気や電子分野において、新規性のある理論や技術の提案、画期的な製品の完成などで産業や社会の進歩に大きく貢献した優秀な業績に贈られる。
対象となった研究は、超高圧直流電力ケーブルの絶縁体に生じる「空間電荷」を測定・解析するシステム。空間電荷は絶縁体内部に偏って存在する電荷で、蓄積すると材料の絶縁性能に悪影響を及ぼす。直流電圧の印加で蓄積するため、材料開発において現象の解明が重要課題となっていた。
グループは、空間電荷の計測技術であるパルス静電応力法を進歩させ、システムの共同開発に成功した。これにより直流電力ケーブルの信頼性をさらに向上させることが可能となる。