写真で巡る渥美半島の足跡

㉝「東神戸海岸の海食崖の今昔」/谷の浸食深刻、開析さらに進む

2026/07/14

1959年の伊勢湾台風直後の東神戸海岸(当時の田原町役場撮影)

 上の写真は、1959(昭和34)年の伊勢湾台風による暴風と高潮で被害を受けた東神戸の海食崖を撮影したものである。海食崖の前面が崩れ、大量の土砂が滑落している。台風時の猛烈な高潮が崖の下部を洗い流し、上からの重みに耐えきれず崖崩れが発生した。一方、右側の谷の部分は、崖の上から流れ落ちた豪雨によって、深く削られているが、崩落は起きていない。

 下の写真は、2023(令和5)年6月、24時間で400ミリの雨量を記録した集中豪雨直後の東神戸海岸の様子を撮ったものである。

 崖の前面にはコンクリート製の消波ブロックが積まれ、背後も高さ5㍍の護岸壁で守られている。のり面は植生に覆われており、護岸工事によって波による崖の浸食が抑えられてきたことがわかる。

 一方、谷の浸食は深刻で、開析がさらに進行している。20年に整備された3段の砂防ダムは、崖の上部から流れ込んだ雨水によって運ばれた土砂や倒木で埋まっている。浸食に弱いマミ砂層が激しい流水によって深く削られ、大量の土砂が砂防ダムに堆積した。

 東神戸海岸の等高線図をみると、谷の侵食が海食崖上の分水界を越えると、北側からの降水も海岸側に流れ込み、侵食が一気に進行する恐れがある。早急に分水界上に流れ止めを設置する必要がある。

2023年の集中豪雨直後の東神戸海岸(藤城信幸撮影)

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1959年の伊勢湾台風直後の東神戸海岸(当時の田原町役場撮影)

2023年の集中豪雨直後の東神戸海岸(藤城信幸撮影)

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