田原署などが渥美線列車や路線バス使い
2026/07/16

バス乗客の救出などが行われた訓練(赤羽根市民センター駐車場で)
アジア・アジアパラ競技大会の開催を控え、田原署などは14日、路線バス車内での異臭事案と豊橋鉄道渥美線の列車内での殺傷事案への対応訓練を田原市内で実施した。同市はサーフィン競技の会場となるため、テロなどの発生に備え、公共交通機関での安全確保と、関係機関の連携強化を図る狙いがある。
異臭事案対応訓練には、同署と市消防本部、県警機動隊、豊鉄バス、愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会などから、総勢約60人が参加。赤羽根市民センター西側駐車場で、サーフィン会場へ向かう路線バス内で異臭事案が発生したとの想定で進められた。
消防隊員は危険物質の有無を確認しながら慎重に車内へ入り、倒れていた負傷者2人を1人ずつ救出した。また、機動隊員が透明の液体が入ったペットボトル入りのバッグの危険性を検知しながら回収した。
一方、殺傷事案対応訓練は、実際に走行している列車を使って行われた。渥美線下りのやぐま台駅から三河田原駅間の列車内で実施され、同署と市消防本部、豊橋鉄道から約30人が参加した。
走行する列車内で乗客が刃物を持った不審者を目撃したと想定。神戸駅で警察官2人が乗車し、三河田原駅へ到着した際に田原駅前交番などから3人が応援に駆けつけ、さすまたなどを使い不審者を取り押さえた。消防は、けがをした乗客の救護対応に対応した。
訓練を統括した宇都野佳也田原署長は「走行する車両を使い、臨場感や緊張感のある訓練ができた。認知から状況把握、通報、対処まで一連の流れを確認でき、良い訓練となった」と講評した。
アジア・アジアパラ組織委員会の猪股康博事務局次長は「関係機関が連携して備えていただき、意義のある訓練となった」と話した。
走行する列車を使った訓練に、豊橋鉄道の松下明社長は「止まった列車内とは全く違う訓練を行うことができた」と語った。