豊橋技科大/学生本位オーダーメイド教育/分野の壁打破 高度専門人材育成目指す/若原学長「自分だけの学びの地図を描く」
2026/07/16

学制改組について話す若原学長
豊橋技術科学大学は、2027年4月から現在の学部5課程・大学院5専攻を統合し、それぞれ「学際共創課程」「学際共創専攻」の1課程・1専攻体制へ改組する。教員本位の教育から学生本位へと転換し、複数分野を横断する知識と実践力を持った高度専門人材の育成を目指す。
機械、電気、情報、化学、建設の現行5学問分野は維持しつつ、組織の壁を取り払う。従来の縦割りシステムは他分野の履修が難しく、柔軟なカリキュラムを提供できない課題があった。改組によって他分野の科目もシームレスに学ぶことが可能となり、課程・専攻ごとに設けていた必修科目も削減する。
新制度では、学生が描く「理想の技術者像」を起点に、指導教員と対話しながらオーダーメイドのカリキュラムを設計する。主分野の専門性を80%固めた上で、残る20%で将来必要な他分野の知識を主体的に学ぶ仕組みを導入する。 高等専門学校と工業高校からの進学者はそれぞれの専門分野を中心に、普通科高校からの入学者は1、2年次に基礎科目を学んだ上で、それぞれ希望する領域での学びを深めていく。
また、大学内にとどまらず、企業や地域社会と対話・協働して複雑な課題を解決する「学際共創(超学際)」アプローチを重視。学部から大学院まで一貫した実践的な総合科目群を配置し、企業が抱える実際の課題に大学院生と学部生がチームで挑む共同研究などに取り組む。
14日の会見に出席した若原昭浩学長は「これまでは教員側から学ぶべきものを提供してきたが、学生が学びたいものを追加する教育に転換する」と説明し、「自分だけの学びの地図を描く」と改革の目的を強調した。