蒲郡市が東京芸大などと連携/芸術で人と地域をつなぐ
2026/07/16

施策について説明する桐山教授(蒲郡市役所で)
心身の健康を意味する「ウェルビーイング」の取り組みの一環として、蒲郡市は、明治から昭和期にかけての市内の写真を鑑賞する場を設ける。横浜市立大学(神奈川県)や東京芸術大学(東京都)と連携して実証実験を進め、医療や福祉分野へ展開していく計画だ。
東京芸大大学院映像研究科の桐山孝司教授が開発したシステムを使って、蒲郡市博物館刊行の写真集「明治・大正・昭和 思い出の蒲郡」に収められた市内の写真資料を大型画面などで上映する。写真は全320枚。街並みや人々の暮らし、交通、観光名所などの変遷をたどることができる。
市民が映像を見ながら思い出や感想を語り合い、世代を超えた交流や地域の記憶を共有してもらうのが狙いだ。今後は、市民病院で患者が懐かしい風景に触れることで安心感を与えたり、高齢者が集う場で回想や会話を活性化させ孤立の予防につなげたりする。
桐山教授は「博物館の写真には計り知れない価値がある。少子高齢化が進む中、心の健康が課題だ。芸術面で貢献したい」と話している。