古代~中世の東海道発見

豊橋公園・飽海遺跡で県内初/旧豊橋球場の発掘調査 25日に現地説明会

2026/07/22

一直線に立って道路跡を示す発掘現場の作業員(旧豊橋球場で)

 豊橋市今橋町の豊橋公園にある飽海(あくみ)遺跡から、古代から中世にかけての東海道とみられる遺構が見つかった。古代の東海道が確認されたのは愛知県内で初めて。25日に市民向けの現地説明会が開かれる。

 市文化財センターが21日、発表した。発掘現場は旧豊橋球場で、多目的屋内施設(新アリーナ)整備事業に伴う文化財調査が行われている。

 同センターによると、飽海遺跡を約50センチの深さまで掘り返したところ、北西から南東に貫く長さ約120メートル、両側に側溝を備えた幅約9メートルの道路跡が確認された。出土品の分析などにより、9世紀の平安時代から16世紀の戦国時代にかけて使われた東海道であることが分かった。

 また今回見つかった道路跡の延長線上では、市陸上競技場と東三河県庁がある場所の過去の発掘調査で地中から向きが一致する直線状の痕跡が確認されていて、同センターはこれも含め道路跡は270メートル以上に及ぶと結論付けた。

 古代の道路事情に詳しい奈良大学の近江俊秀教授(考古学)は「古代東海道の可能性が極めて高く、疑念を持つ要素がない」と評価する。

 古代の東海道は都があった現在の奈良県や京都府から、分かっているだけで茨城県までを結んでいた。約16キロごとにある中継地点で馬を乗り継いで情報を伝えたり税を運んだりして、現代の高速道路のような役割を果たしていた。その後、わずかに経路を変えながら、幹線道路として中世まで存続したという。

 現地説明会は午前10時半と午後2時から各60分程度。参加無料、申し込み不要。文化財センターは公共交通機関での来場を呼びかける。

 問い合わせは同センター=電話0532(56)6060=へ。

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