東京ベーカリーの「懐かしい味」復刻

8月1日から、もっくる新城で1カ月間の限定販売

2026/07/30

来店を呼びかける田原駅長㊧ら(新城市八束穂の道の駅「もっくる新城」で)

 戦後半世紀ほど続いた設楽町田口の人気店「東京ベーカリー」の「懐かしい味」を再現した復刻パンが、8月1日から31日までの1カ月間、新城市八束穂の道の駅「もっくる新城」で販売される。

 東京ベーカリーは、NHK朝ドラ「あんぱん」のモデルになった東京銀座の老舗パン屋で修業した荒河光一さんが、シベリア抑留から帰還後、開店した。店名は、修業先の東京にちなんで付けられた。1965年に息子の勲さんが二代目となり、多くのメニューを開発。半世紀を超え地元に愛された店だったが、2002年に惜しまれながら閉店した。

 地域住民や田口高校卒業生から「青春の味」「ふるさとの味」と復活を願う声が強いことから、22年マルツ田口店店主の近藤友樹さん(45)がピザパン復刻を決めた。荒河家の親戚でもある従業員の村松有希さん(42)が、勲さんの妻、照美さんの話を聞き、豊田市稲武のKiln(キルン)が作った。

 その後、自身も当時の味を知る道の駅の田原直駅長が、パン製造もする同駅で、ほかのパンの覆刻に挑戦。レシピも写真もないため、村松さんの描いたパンの絵や多くの人の記憶をもとに試行錯誤を繰り返した。

 村松さんによれば「照美さんは覆刻パンを味わい『よく作ってくれた。お父さんも喜ぶと思う』と涙ぐんでいた」と言う。

 販売される覆刻パンは、ピザパン、コロッケパン、デセール、たまごサンドなど10種類。値段は210円~350円。曜日限定の角揚げパン以外は毎日各種100個以上が用意される。

 田原駅長は「8月はお盆を中心に多くの人が奥三河に帰って来る。覆刻パンをきっかけに、懐かしい時間が流れ、交流の輪が広がるとうれしい」と話す。

 販売開始は、毎日午前9時半。

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