豊橋市自然史博物館で12月27日まで
2026/09/05

堀石は黄色の部分に含まれる(豊橋市提供)
悠久の時をかけて地球が作り出した鉱物のロマンは、見る者の知的好奇心を駆り立てる。そんな神秘を宿した地元の石が公開の時を迎えた。奥三河で新たに発見された「堀石(ほりせき)」の展示が4日、豊橋市大岩町の市自然史博物館で始まった。
同館によると、堀石は設楽町の田口鉱山跡で発見された。バリウムやマンガン、チタンなどを成分としている。名称は、日本の鉱物学の発展に貢献した堀秀道博士(1934~2019年)にちなんでいる。
昨年7月、国際鉱物学連合から新種として正式承認を受けた。この石を調査した東京大学物性研究所の浜根大輔技術専門職員らの研究グループの論文が、今年6月に学術誌に掲載された。愛知県産の新鉱物は4例目という。
市自然史博物館では、所蔵する堀石を同館の入り口付近で12月27日まで展示する。
堀石の発見は、今なお知られず地中に眠る未知の鉱物の存在を物語る。同館の丹羽美春主任学芸員は「地元の東三河で新鉱物が見つかったことを知って、特に子どもたちに自然科学に興味を持ってほしい」と話す。
新鉱物の発見を記念し、浜根氏の講演会が12月19日に同館講堂で開かれる。参加希望者は「あいち電子申請・届出システム」から申し込む。定員は先着60人で無料。
また同館は、許可なく鉱山跡に立ち入ることは禁止されているとして注意を呼びかけている。